青山学院大学教授 榊原英資氏
(プライムニュース 2011-11-08) 発言より
- 第一部 -
TPPに参加は、発想が古いです
外圧を使って日本を変えようーなんて、発想は、20年前のこと
TPPは関税をゼロにして、貿易を増やそうというだけではない
TPPは分野が広い。
農業だけの話ではない。農業、医療、政府調達、金融、他、
TPPで言うグロバリゼーションとは、アメリカナイゼーションである
日本がそういうことをやっていいのか?
日本には、守らなければならないものがたくさんある。
それを全部、捨てていいのか。
日本には、健康保険制度がある
現在、混合診療は、違法であるが、混合診療を合法にしろ、と、アメリカは言ってくるだろう。
そのバックには、アメリカの保険会社、AIGがついている
日米同盟よりも、 東アジアの経済構造のほうが、今は、もっと大事
混合診療は今、違法だけど、アメリカからは、合法化しろといってくる
日本の保険制度の一角がくずれる。
現在、日本では、地方での、公共事業は、地方の建設会社を優遇する
という法律があるが、
公平な条件で参加させろ、とアメリカがいってくる。アメリカの建設会社を参加させろ、といってくるだろう。
そうすると、日本で、10万単位で、建設会社はつぶれる
外圧は、かつてはよかったが、今は、そんな時代ではない。
外圧で、今の日本の良い制度も、全部、こわれてしまう
今、日本の維持するべき制度まで、壊れてしまう
今、東アジア統合ができてきているので、
経済的に危機感を感じているのは、アメリカ、オーストラリアである。
だから、TPPをつくって、アメリカ、オーストラリアが、アジアの統合に
自分たちも、入れてくれ、といってきているのだ
だから、それに飛び乗る必要は、まったくない。
日本、中国、韓国、で、貿易比率が、60% 、だから、その中に、アメリカ、オーストラリアは、おれたちも、入れてくれ
といっているだけである。
だから、
中国は、冷ややかに見ている
アメリカとFTAを結んだ、韓国ですら、慎重である
アメリカ、オーストラリアが、東アジアに、入れてくれよ、といってきているものを、はねつける必要はないが、
日本は、中国といっしょに、どうしようか、と考えたらよい。
飛び乗る必要はない。
20年前までは、
アメリカのいうことに、なんでも従っていればいい、という時期もあったが、
そろそろ、日本の国益を考えろ
日本の国益とは、東アジア統合を、重要視、大事にするべきだ。
アメリカを対象としたTPPには、慎重にするべきだ。
それが、日本の国益だ
(第2部に続く)
榊原英資氏 TPP交渉に反対する理由 1/2
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榊原英資氏 TPP交渉に反対する理由 2/2
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