臓器提供した21才男性が所在不明
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4759437.html ( 映像 )
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東京の医師が暴力団組員に1000万円を支払うなどして生体間の腎臓の移植手術を受けようとした事件です。医師は組員との移植話を断念した後、別のルートで実際に移植しましたが、医師に臓器を提供した男性がその後、所在不明となっていることがわかりました。
腎不全を患っていた東京の医師・堀内利信容疑者(55)が暴力団組員の滝野和久容疑者(50)に1000万円を渡し、臓器移植の仲介を依頼したとされる今回の事件。堀内容疑者は、滝野容疑者から紹介された元暴力団組員・坂上文彦容疑者(48)と偽の養子縁組を結ぶなどして、親族間の生体腎移植手術をしようとしたということです。
高い倫理観が求められる医師が臓器移植をめぐって結んでいた暴力団との黒い関係・・・。警視庁は24日、堀内容疑者のクリニックや住吉会系暴力団事務所など関係先を家宅捜索しました。
「(堀内容疑者は)フィリピンに行くと金で(腎臓を)買えると言っていた。(腎臓を)探しているとは聞いていた」(患者の女性)
堀内容疑者は、坂上容疑者から腎臓の提供を受けて移植手術を行う予定でしたが、手術直前に滝野容疑者からさらなる報酬を要求され、手術を断念していました。しかし、堀内容疑者はその後、埼玉県内の21歳の男性と養子縁組を結んだうえで、去年7月、愛媛県内の病院で男性から生体間腎移植を受けていました。警視庁は、この移植も堀内容疑者が別の暴力団グループに再び移植の仲介を依頼したとみています。
そして、この移植に絡んで新たな事実がわかりました。堀内容疑者に実際に腎臓を提供した男性が提供直後の夏、行方不明になっていて、警察署に捜索願が出されていたというのです。臓器を提供した男性が移植直後から所在不明だというのです。
「もう1年くらいになりますよね。失踪しているんですよ」(坂上文彦容疑者)
逮捕前、JNNの取材に応じた坂上容疑者は、男性が所在不明になっている事実を周囲から耳にしていたといいます。そして、堀内容疑者への移植手術をめぐる背景について次のように話しました。
「6月30日に○○君(所在不明の男性)と(養子)縁組しているんですよ。私と平行に保険をかけていたと思うんですね。私がダメになったときに○○君でやろうと。(暴力団の)住吉会系です。いろいろもめたんですよ」(坂上文彦容疑者)
滝野容疑者側と、実際に移植を実行した別の暴力団グループが、堀内容疑者への移植を巡めぐってもめていたというのです。堀内容疑者と別の暴力団グループとは永年の接点があったともいいます。
警視庁は男性が事件に巻き込まれた可能性もあるとみていて、今後、移植手術に関するいきさつについて全容解明を急ぐ方針です。(24日16:34)
映像は↓
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4759437.html