昨日の新聞の折込。面白い（笑）議員定数の削減・報酬削減を目指して直接請求を行う団体のチラシと市民の理解を求めて生駒市議会の意見交換会開催のチラシが入っていた。ご覧になった方も多いと思います。今、吹いている議員削減と報酬削減の風を受けて（苦笑）両者のチラシが折込みされていた訳です。どう言う事なのか？興味のない方も（笑）多いかも知れないがチラシを見て私なりに整理してみる。
まずは、直接請求をしている団体。議員定数の6減と報酬の30％削減を目指して9月から10月の1ヶ月間の署名活動を行って有効署名6796人が確定され11月に生駒市長に条例改正を請求。有権者の50分の1である1915人を大幅に越える署名を集めた。12月の定例会議で条例改正案が審議されるとか？なんで？報酬や定数が必要なのか？こうチラシには書かれています。
①議員報酬に見合った政策立案がされていない。
議員が政策を企画・立案し条例を提出する大事な作業が行われていない。
チラシの表には04年度を例に挙げて議員が提出した条例案は全体の4％である。96％は市長からの提出である事。また、市長が提出した議案にどう議決したかと言うと原案通りの可決が99％。修正して可決・否決や市の撤回などが1％との説明。
②不景気でも議員報酬は下がらない
生駒町時代を100としての報酬の比較表があり、平成18年で比較すると町時代の12.6倍との事です。条例を改正して一度も報酬を下げていない。民間は不景気から雇用を保てなかったり給与も減少している。それなのに生駒市は昨年に市議会で健康保険税を18.35％値上げしているとの事。
③議員活動は、議会活動と政治活動に分けられる。
④生駒市の議員は報酬・定数削減に消極的
五条市では、議員提案などがあったが否決。
五條市の議員報酬額は465,000円
生駒市の議員報酬額は570,000円
生駒市ではどの議員、会派からも報酬・定数について議員提案がない。
そのような事から市民として議員に係る費用を削減すべきだとしています。
一方、生駒市議会のチラシは？
議員定数の削減と報酬の問題について、市民のみなさんと意見交換会
11月27日（土）市内各小学校で開催とあります。
チラシ裏面には、地方議会の役割と市議会の活動実態
●地方自治は二元代表制
市長と議会はそれぞれ別々に選ばれ、市長と議会は、お互いに対峙し、けん制し合いながら、政策をよりよい形に深めていきます。
●議員は賛否の表明だけしていればいいの？
「生駒自治基本条例」には、市の意思決定機関である市議会は、市の重要事項を決議する ほか、市の執行機関を監視、けん制する権限を行使しなければならないことが定めら
れています。
●生駒市議会の活動は年間171回（平成21年度）
生駒市議会は本会議のほか、常任委員会、特別委員会、議会改革に関する検討会など、年 間171回の会議や委員会視察などを行っています。これには、個人や会派で行う研修、市民 相談、市の行事の参加への出席はカウントされていません。
生駒市の人口と議会定数
●議員定数は市政施行以来、人口は約3倍になりましたが、議員定数は変わっていません。
（昭和46年40,560人 平成22年119,876人）
地方自治法第91条第二項では人口十万以上二十万未満の市 三十四人
●類似団体平均は25人
生駒市と人口規模や産業構造が似ている類似自治体36自治体の平均議員定数は25人です。
●生駒市の議員報酬の推移
平成8年から議員報酬の月額（570,000円）は変わっていませんが（平成22年1月からは条例 の付則で0,3％減額し、現在の月額は568,290円）、賞与が減っているために議員の年収は 平成8年と比べ8,8％下がっています。また、議員年金鰍ｯ金や国民健康保険税等が上がり 可処分所得は扶養無し・兼業無しの議員の場合、16,3％下がっています。
一方、生駒市の給与所得者の平均収入額は、平成8年比で17,6％減、平均所得額は20,0％減 となっています。
●生駒市議会議員の手取りは？
扶養家族無し・兼業無しのＡ議員を市長と比較してとして表が掲載されていました。
生駒市会議員Ａ 市長
4年 任期 4年
非常勤特別職 勤務形態 常勤特別職
9,250,340 報酬・給与 17,721,292
542,700 所得税 3,062,880
493,500 市民税・県民税 1,446,200
730,000（国保） 健康保険 819,000（職員共済健康保険等鰍ｯ金）
18,1200（国民年金） 年金 801,000（職員共済年金）
1,276,650議員年金鰍ｯ金
なし 諸手当 地域手当 通勤手当
なし 退職金 4年で2,544万円
上記のように比較されていました。
各小学校で意見交換会が行われるようです。
と！言う事です。12月の議会で市民の署名で実現した直接請求にどう議会は対応するのか？
注目したいと思います。
