東北地方太平洋沖地震により、不幸にして一命を落とされた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被害を受けられた皆さまとそのご家族に心からお見舞いを申し上げます。
連日の報道に映る惨状を目の当たりにして、被災地の皆様が受けられた災禍について団員一同大変心を痛めております。そして私達にできる事は何かについて団員で考えました。
私達は『音楽の力』を信じています。
今、私達にできることは音楽を通じて私達の信じる音楽の力を皆様と共有し、皆様と共に前を向いて進む事ではないかという考えに至りました。
残念ながら次回予定していたフルオーケストラでの演奏会を実施するにはまだ交通や電力、余震の心配もあり、時期尚早と判断しました。しかし規模を縮小しても私達のメッセージである「音楽の力」はどうしてもお伝えしたく、小規模なアンサンブルの演奏会として続けることを決定致しました。
過去の日本においても幾度と無く災禍に見舞われてきましたが、私達日本人という民族はその度に再び立ち上がり再興して来ました。私達はこの立ち上がるための力が音楽にあると信じ、心を込めて演奏したいと考えています。
団員一同決意を新たに再出発しました事をご報告申し上げるとともに、来る5月14日下記の通り演奏会を実施致します事をご案内申し上げます。
グレイス・シンフォニー・オーケストラ 団長 海津啓司