*** june typhoon tokyo ***

Stevie Wonder@さいたまSA

Stevie_wonder_atimetolove“Stevie Wonder Japan Tour 2007”@さいたまスーパーアリーナ、2日目に行ってまいりました。

3階席上層がやや空席もあったが、それ以外は埋まっておりました。


いやぁ、それにしても…

年齢層高っ!(リスペクト・フォー・ヴェテラン・リスナー!)

それだけでも、スティーヴィーが積み重ね続けてきたことの偉大さが解かるというもの。

座席はアリーナCブロック。ちょうど真ん中くらいでしょうか。遠すぎず近すぎずっていう感じ、ですか。
ただ、やはりですね、高齢者が多いのか、まったりしたい人が多いのか、
自分の列より前はズラーッと座ってた人が多かったデス。
(強制ではないのでいいし、かえって観やすかったんで…ウフフ)

これで後ろも座ってたら…と思って振り返ったら、みんな立ってました。ホッ!(o`Θ´)o

で、簡単に感想。

初日より4曲少なかったけど、
(可愛いアイシャ(Isn't She Lovely)、愛するデューク(Sir Duke)、I Wish、Another Star、Tuesday Heartbreak、Yester me, Yester Youやらなかった…)
生スティーヴィー観られたからよしとする!

アリーナ席は、音響がちょっとモワンモワンとしていた気もする。

女性客 「アイ・ラヴ・ユー・スティーヴィー(はあと)」
スティーヴィー 「ミー・トゥー!…トテモアイシテマス、トテモアイシテマス」

「Superstition」~「Don't You Worry 'bout A Thing」の流れはよかったな。

スティーヴィー「チョトマテクダサイ」

「My Cherie Amour」~「Part Time Lover」~「I Just Call To Say I Love You」では、オーディエンスとの合唱が。
「パート・タイム・ラヴァー」でマイクを客席に向けるスティーヴィー!

ジャンプするスティーヴィー!

声はベスト!っていうほどでもなかったけど、あの存在感はスゴイの一言。

「Golden Lady」「I Wish」とか聴きたかったけど…まぁ、全体的にいいもん観られた。
(「Golden Lady」はFrank McCombもカヴァーしてるんだねぇ。フランク・マッコム・ヴァージョンも最高。)

バンド構成は、左から、
トランペット、サックス、ギター、ドラム、ベース(ネイサン・ワッツ)、パーカッション(ムニュンゴ)、キーボード(ロニー・フォスター)、キーボード前にコーラス4人(男=キース・ジョン、女、女、女)、そして真ん中にスティーヴィー。

絢香、ZEBBRAあたりが来てたとか。

◇◇◇

音楽のシャワーが降る夢の宴。

沈み込むようなグルーヴィなベースとキーボードに「トゥルットゥトゥトゥットゥルー…」という甲高いファルセットのコーラスが絡む「トゥー・ハイ」のイントロからスタート。そこから、「ヴィジョンズ」(愛の国)「リヴィング・フォー・ザ・シティ」(汚れた街)とアルバム『インナーヴィジョンズ』の曲順どおりに進む。次に「ゴールデン・レディ」が聴けるのか、と思ったら、実際は「ハイヤー・グラウンド」。なんで、1~3、5曲目って、4曲目を飛ばす?(苦笑)

それは、個人的願望であったからよしとして、今公演は新作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』ではなく、『インナーヴィジョンズ』『トーキング・ブック』『キー・オブ・ライフ』が中心。いきなり、1アルバムの、しかもアルバムとほぼ同じ曲順で1~5曲と流す展開には、ビックリ。『インナーヴィジョン』好きにはたまらない展開だっただろうが、そうでない人は…と、普通はいくところ。
だが、スティーヴィーの楽曲は、安易な言い方をすると、捨て曲がない。
だから、どんな流れであろうと、美曲であり佳作なのである。

とはいえ、昨日は演奏した「サー・デューク」(愛しのデューク)「アイ・ウィッシュ」「イズント・シー・ラヴリー」(可愛いアイシャ)「アナザー・スター」は演奏せず、喉の調子がイマイチなのか声も多少しわがれて聴こえた。
そのせいなのか、アドリブ展開が長かったり、多かったりもした気もする。
「ア・プレイス・イン・ザ・サン」の後、アドリブでコーラス隊と何かしようとするも、結局やっつけで終えた感じもした。

スティーヴィー・ワンダーという人もおそらく、ジェイムズ・ブラウンなどと同じように、その場の気分やノリで演奏する曲や構成を決めてしまうんだろう。コーラスの出だしがイマイチはっきりしてこないしだし、スティーヴィーの指示についていけてない…という批判もありそうだが、これは、コーラス隊だけを責めてもかわいそうな気がする。

と、ここまで記すとヒドイライヴ観賞になってしまった…と思えてしまうだろうが、
実際はそうではなかった。
やはり、彼の持ち合わせている絶対的なグルーヴ感。これにつきる。
頭を揺らす彼独特のリズムの取り方で歌い出すと、その声は、天から降り注ぐシャワーとなって、我々の心に喜びという栄養を与えてくれるのだ…。なんというか、絶対的なミュージックパワーを兼ね備えているとしかいいようがないのだが。

クラビネットから繰り出されるグルーヴィなサウンドについ乗り出してしまう「スーパースティション」(迷信)から「ドント・ユー・ウォリー・アバウト・ア・シング」(くよくよするなよ)の流れや、全体が雲間に浮かぶようにたゆたう「オーヴァージョイド」、「マイ・シェリー・アモール」での何ともいえない居心地のよさ、スティーヴィーの差し出すマイクに向けて“テュッテュッテュテュテュテュテュルル~…パートタイム・ラヴァー”と合唱した「パートタイム・ラヴァー」、そして気持ちを優しくさせるメロディに抱かれた「アイ・ジャスト・コール・トゥ・セイ・アイ・ラヴ・ユー」(心の愛)などは、物珍しいことではないと解かっていても
乗せられてしまうのである。

確かに、彼のベスト・パフォーマンスとは程遠いかもしれない。いや、恐らくそうだろう。
ただ、彼には単に経験を積んできた以上の何かが備わっている。
我々を魅了させるのに労をいとわない特別な何かが。

音楽のシャワーが降る夢の宴。
そう、どんなにシビアな視点でいても夢の宴と認識させてしまう迫力。佇まい。
そんなものを感じさせられながら、会場を後にしたのだった。


◇◇◇

01 Too High
02 Visions
03 Living For The City
04 Higher Ground
05 You're The Sunshine Of My Life
06 Superstition
07 Don't You Worry 'Bout A Thing
08 If You Really Love Me
09 Signed, Sealed, Delivered, I'm Yours
10 Never Dreamed You Leave In Summer
11 Stay Gold
12 Overjoyed
13 When I Fall In Love (ORIGINAL by Nat King Cole)
14 Ribbon In The Sky
15 Giant Steps (by John Coltrane)~Ribbon In The Sky
16 A Place In The Sun
17 Until You Come Back To Me
18 My Cherie Amour
19 Part Time Lover
20 I Just Called To Say I Love You
21 So What The Fuss
22 As

≪MEMBER≫

Nathan Watts (b)
Chris Johnson (dr)
Morris O’Conner (g)
Ronnie Foster (key)
Munyungo Jackson (per)
Ryan Kilgore(sax)
Dwight Adams (tp)
Keith John (vo)
Lynn Fiedmont (vo)
Poncy Johnson (vo)
Kimberly Brewup (vo)


◇◇◇

ちなみに初日(2/17)のセット・リストは、これ。

01 Too High
02 Visions
03 Living For The City
04 Higher Ground
05 Don't You Worry 'Bout A Thing
06 You're The Sunshine Of My Life
07 Tuesday Heartbreak
08 Maybe Your Baby
09 Superstition
10 If You Really Love Me
11 Signed, Sealed, Delivered, I'm Yours
12 Isn't She Lovely
13 Stay Gold
14 Overjoyed
15 When I Fall In Love (ORIGINAL by Nat King Cole)
16 Ribbon In The Sky
17 A Place In The Sun
18 Yerster-me, Yester-you, Yesterday
19 My Cherie Amour
20 Sir Duke
21 I Wish
22 I Just Called To Say I Love You
23 Part Time Lover
24 So What The Fuss
25 As
26 Another Star

◇◇◇

オマケ

こんなのを観ちゃうと…もう超人的としかいいようがありませんな。

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コメント一覧

みや
ありがとうございます
ありがとうございます
野球狂。
> みやさん
http://www3.to/jtt
> みやさん
コメントどうもです。
ツアーメンバーは変わってないと思うので(スティーヴィーはその場で曲順決めるので、それについていける人でないと難しい)、Ryan Kilgore (ライアン・キルゴア)だと思いますよ。

myspaceのこの人ではないか、と。
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=54041306
みや
STEVIE WONDER JAPAN TOUR 2007大阪でしたときにバ...
STEVIE WONDER JAPAN TOUR 2007大阪でしたときにバックコーラスのサックスの人って誰か知りませんか?画像がほしいんだけど。知ってますか?
知っていれば教えてくれませんか?
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