最近気になった楽曲3点。
そろそろ2014年も10日くらいで終わりを迎えます……ということで、2014年のベスト・アルバムなどを決めてみようかなあと思い立ったのはいいのですが、例のごとく購入したものの、蜂に、奈々に……あ、ロクに聴いていないCDがあったりして、さあどうしたものかと悩んでいる野球狂。ですどうも。
そんななかで、最近気になって改めて聴き直した楽曲があったので、ちょっくらご紹介。
まずは、コレ。
■ Donald Fagen - I.G.Y. (What a Beautiful World)
ドナルド・フェイゲンの「I.G.Y.(ホワット・ア・ビューティフル・ワールド)」です。この曲は、先日のEspeciaのO-EAST公演(その時の記事はこちら)の終了後にDJのDo The Negative Thinking!!!がフロアに流していたのですが、久しぶりに聴いて懐かしいなあと思ったもので、改めてチェックした次第。オリジナルは1982年。スティーリー・ダンのメンバーだったドナルド・フェイゲンがスティーリー・ダン解散後に発表した初のソロ・アルバム『The Nightfly』に収録されていました。Especia公演のアンコールでナンブヒトシ客演の「ナイトフライ」という楽曲をやったのですが、それを意識しての選曲だったのかも。
タイトルの「I.G.Y.」は、1957~58年の科学プロジェクト“International Geophysical Year”(国際地球観測年)の略。1957年にソ連が世界初の人工衛星“スプートニク1号”を打ち上げ成功したことに触発されたアメリカが、ソ連を追い越し未来への希望を膨らませる宇宙開発(のちのアポロ計画)を成し遂げようと躍起になっていた頃の夢や希望を、郷愁漂うなかで歌っている曲です。
個人的にはリリースした当初よりも、その後90年代半ばあたりにパソコン(たぶんIBMかどこか)のCMソングとして起用されていた時の印象が強いのですけれどね。聴いた当初は「あ、これ坂本龍一の新曲か?」なんてトンチンカンなこと言ってたような気がします。(恥)
次に、インナー・シティの「グッド・ライフ」。
■ Inner City - Good Life
インナー・シティはケヴィン・サンダーソンがパリス・グレイをヴォーカルに迎えたアメリカのユニットで、この「グッド・ライフ」は1988年の楽曲。いわゆるデトロイト・テクノってヤツですかね。それまでのアンダーグラウンドをポップに昇華したという意味でもキーとなる楽曲の一つだと思いますし、翌年にソウルIIソウルが「キープ・オン・ムーヴィン」とか「バック・トウ・ライフ」を放って“グラウンド・ビート”という潮流を作ったことも印象的でした。
で、この曲を何で改めてチェキラしたかというと、たまたま名古屋発のアイドル・グループ“チームしゃちほこ”の「いいくらし」という楽曲を聴く機会があったのですが、聴くなり冒頭から「グッド・ライフ」じゃないか、これ? というトラックだったのですよ。
チームしゃちほこ - いいくらし
ヴォーカル・メロディは別として、ベースとなってるトラックは完全にインナー・シティの「グッド・ライフ」ですね。あ、だからタイトルも「いいくらし」(=「Good Life」)なのか。(笑)
途中で吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ」風のラップや、転調してまでどう聴いてもtrf「EZ DO DANCE」なフレーズをぶっこんでみたりと、名古屋発ならでは(!?)の雑多感満載のナンバー。ただ、受けがよかったのか、オリコン月間シングルトップ10にランクインしてたりするんですよね、これ。
あと、ところどころで入り込むファルセット使いの“アッシィーッ”のコールは、この曲からのピックアップではないかと。
D Mob - We Call It Acieed!
ヘヴィ・D&ザ・ボーイズ「ナウ・ザット・ウィ・ファウンド・ラヴ」ミーツ・ハウス/テクノみたいな感じでなかなかいいですよね。自分はこういうアシッド・ハウス、UKアシッド(って言うんですかね)にどっぷりと浸かっていた訳ではないので、詳しいことは解かりませんが。
Heavy D & The Boyz - Now That We Found Love
ヘヴィ・Dといえば、これも好きな一曲。
Heavy D & The Boyz - Is It Good To You
ああ、やっぱりいいですね、ニュージャックスウィングは! テディ・ライリー最高。「イズ・イット・グッド・トゥ・ユー」は後でエリーシャ・ラヴァーン(Elisha La'Verne)もカヴァーしてました。もちろん、そのヴァージョンも好みデス。
Elisha La'Verne - Is It Good To You(New Jack Swing)
おお、久しぶりにエリーシャ・ラヴァーンもたっぷりと聴きたくなってきたぞ……おっと、話がどんどん深みにハマっていきそうなので、次の楽曲を。
最後は、コレ。
■ 清竜人25 - Will♡You♡Marry♡Me?
“清竜人25”はプロデューサー兼メンバーの清竜人が第1夫人から第6夫人の咲乃、桃花、亜美、美咲、菜月、可恩の妻6名とともに歌い踊り、ハーレム状態でパフォーマンスを繰り広げるという変態ユニット。そのデビュー・シングルがこの曲なんですが、最初聴いた時「ダンス☆マンぽいファンキーなアレンジだな」と思って調べてみたら、やっぱりアレンジはダンス☆マンでした。このマンネリブレのなさがたまりませんね。つまるところ、ダンス☆マン的にいうと「背の高いやつはジャマ」(CARL CARLTON「SHE'S A BAD MAMA JAMA」)+「ミルク好き」(Jackson Sisters「I BELIEVE IN MIRACLES」)ってところですかね。
Carl Carlton - SHE'S A BAD MAMA JAMA
Jackson Sisters - I Believe In Miracles
DANCE☆MAN - ミルク好き
……って、こうやってYouTubeとか漁ってるからいつまでたっても買ったCD聴かないままなんじゃないのか、と。(自虐)
まぁ、素晴らしきミュージック・ライフってことで!(なんだよーソレミオ)
以上です、キャップ。