

仕事を適当にやっつけて、東京ドームに行って来ました。
というのも、“~アサヒスーパードライチャレンジ アジア野球選手権2007~ 野球 北京五輪アジア地区最終予選 日本代表 vs チャイニーズ・タイペイ代表 パブリックビューイング in 東京ドーム”(長いな…)があったため。
ネット情報で、午後3時から東京ドームチケット窓口で内野スタンド席入場整理券(入場無料!)の配るっていうので、昼休みがてらゲットしまして、昼休みを半分に短縮して帰社し、早く仕事を片付けてドームに参戦するっていう魂胆です。
思惑通り仕事を(無理やり、投げやり?)終わらせ、19時前にドームに到着。それなりにスタンドも埋まっていました。(入場者数4800人) グラウンド内は有料なんですが、マウンドやバッターボックス、ベンチなども普通に開放されているため、人工芝に寝転んだり、フェンスにぶつかってみたり、ホームベースへヘッドスライディングした格好やバッターボックスでバッターの、マウンドでピッチングの、それぞれ格好しながら写真などを撮っている人が多くいました。まぁ、普通はなかなか入れないところだからね。
ウグイス嬢がいるところに、アナウンサーと西本聖がいて、イニングの合間に解説をしてた。アナウンサーの男性は、グラウンドとスタンドにいる客を煽って盛り上げていた。
あと、盛り上げていたといえば、イニング合間にセンターからSHINJO a.k.a. 神奈月が登場。するとセンターあたりにどっと客が押し寄せる。SHINJOのユニを着ていながら、萩原流行のモノマネも披露。5回には、武藤敬治の格好で登場し、アナウンサーに膝を立てさせてシャイニング・ウィザードを。(笑)そして写メ大会。(爆)武藤のまま、井上陽水やら石原良純も披露してたが、そんなこんなしているうちにオーロラビジョンに中継が流れ始める。でも、写メ大会。みんな野球見ろよ、と。(笑)
日本が逆転されると、さすがにおちゃらけてられないということでストップがかかったらしいが、見事逆転すると、今度はセンターからではなく、3塁側ベンチで原監督の格好で立っている神奈月がオーロラビジョンに映されると、3塁側ベンチ前にまたまた群集が。(爆) イニングの合間ということもあり、神奈月も写メどうぞーみたいにバシバシ獲らせていた。こんなところで、(おそらく年末年始のTV番組にひっぱりだこであろう?神奈月が見られてラッキーはラッキーだけどさ。
それと、どこそこから始まった手拍子や応援もなかなかよかった。
新井の時には広島流の次々に立ったり座ったりする応援が、稲葉の時には札幌ドームさながらのジャンプの応援も飛び出して、よかった。こういうのを見ると、野球人気はそれほど衰えてないなぁと思う。マスコミが視聴率低下、視聴率低下と勝手に騒いでいるだけで。
勝利した後は、アナウンサー、西本、原監督a.k.a.神奈月でバンザイ三唱。入場無料にしては、なかなか楽しいひとときだった。長めの試合だったけどね。遠くの画面だとしても、ヒットが出たり得点したり抑えたりすると、知らず知らずのうちに立ち上がったり拳突き上げたりしてるもんなぁ。いやぁ、野球は面白い。でも、なんだか疲れたけどね。(苦笑)
◇◇◇
日本は初回に先制するも、その後なかなか得点が獲れない。先発のダルビッシュは抑えてはいたものの、フォームにいつもながらの躍動感があまりなく、ピッチング間隔もやや早い気がした。身体もわずかだが左へぶれている感じで、リリースポイントにバラつきが出ていたので、自慢のストレートが意図したところにいかず、左(右打者の外角)に外れるケースが多かった。それでも、変化球を巧みに使っていき、要所を抑える投球術はさすがといったところ。
台湾の打者は、それになかなかついていけないが、ストレートに対するパワフルな打撃には自信を持っているようだった。スタイルとしては、メジャーのパワフルなそれなので、その分粗さもありそれほど連打の恐さはないが、一発の破壊力を秘める打線だ。特に、元メジャーのチェン ジンフェンのスイングには警戒が必要だと感じた。
勝負球として里崎がストレートをそれほど使わないことから、ダルビッシュの調子がうかがえ、得点出来ずに嫌なムードが流れていた6回に、ヒットを打たれた後、1-3とボール・カウントを悪くしてチェン ジンフェンに一発を食らう。ナチュラルにシュートしたのか、シュートだったのかわからなかったが、中途半端な外角高め=パワフルヒッターが一番手が出しやすいコースにいってしまった。
嫌なムードが立ち込めた7回、村田の死球からはじまり、稲葉ヒット(今日の稲葉は当たっていた)。続く里崎の犠打で投手が3塁へ放るも、村田の代走、宮本が好走塁で無死満塁に(タイミング的には野選か)。そこで、星野が取った策は、サブローにスクイズ。これで2-2の同点。続いて1死2、3塁で西岡がヒットで逆転。1死1、3塁となり川崎もヒットで続く。その後、青木四球、新井、阿部にもヒットが連なり一挙6点。これで勝負あったか。特に西岡の一打は大きかった。
9回は青木ヒットの後、新井がライトへ2ラン。続いて、2塁打を放った阿部に代わって代走に荒木。宮本のライトフライで荒木が2塁からタッチアップするとライトがサードへ悪送球しそのままホームへ生還。この回3点目が入って、10-2となった。
8回裏から藤川、9回に上原と万全のリレーで勝利し、北京五輪出場が決定。見事な投手力と粘りの打線で結果を出した。
多くの人が勝つだろうと予想していたが、投手が80%以上鍵を握る野球では、実力は勝っているといえども、ゲームに入ってみないと解からない。ちょっとした違和感などでコントロールも狂うこともあるし、ミスを生む流れも出てしまう。また、国際試合では、ジャッジの不利益も生じる。(この試合の主審や1塁審のジャッジもレヴェルが知れていた)
そのようななかで、しっかりと勝って決めたのは、日本野球の結束力と実力を大いに見せたといっていいだろう。ただ、これはあくまでもアジア。世界が集う五輪では、パワーで圧倒するような選手が数人加わって欲しいことも事実。特に、リードされた展開でも一気に流れを引き寄せるような一発がある打者が今の打線には不可欠だろう。アジアも高いレヴェルだが、さらに高いレヴェルの投手がこの先対戦相手としてぶつかるので、そう連打は期待出来ないということを想定しておかなければならない。
とにもかくにも、3連勝で出場を決めたことは素晴らしい。本番の北京では、中国というアウェイの洗礼を受けるだろう(最近記憶に新しい、サッカー東アジア選手権での民度の低い中国サポーターたちでもわかるように)。それらをものともせずに跳ね除けるチーム力と精神力を持って、是非金メダルを獲得して欲しいものだ。
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12/1(SAT) 日本 10-0 フィリピン
12/2(SUN) 日本 4-3 韓国
12/3(MON) 日本 10-2 チャイニーズ・タイペイ
【台中インターコンチネンタル球場】
日本 100 000 603 10
台湾 000 002 000 2
【バッテリー】
(日) ○ダルビッシュ、藤川、上原 - 里崎
(台) ●ヤン ジェンフ、グォン ボウシュアン、ニ フデ、ツァオ ジンフイ - グァオ ジガン、チェン フォンミン
【本塁打】
(日) 新井
(台) チェン ジンフェン
