*** june typhoon tokyo ***

第93回選抜高等学校野球大会 組み合わせ&8強展望


                    小泉のん(センバツ応援イメージキャラクター)


 球春、間近。

 3月19日(金)より(準々決勝と準決勝翌日の休養日を含む)13日間、兵庫・西宮市の阪神甲子園球場で開催される第93回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選が2月23日(火・祝)にオンラインで行なわれ、対戦相手が決定した。

 注目の開幕ゲームは、地元・兵庫の神戸国際大付と北海道の古豪・北海に。続く第2試合では明徳義塾(高知)と仙台育英(宮城)という強豪校対決となり、開幕日から熱い試合が展開しそうだ。そのほか、第2日の第3試合では東海大相模(神奈川)対東海大甲府(山梨)という関東の東海大勢同士が、第3日の第1試合では具志川商(沖縄)対八戸西(青森)の21世紀枠同士が、第4日の第2試合では秋季近畿大会決勝と同カードの智辯学園(奈良)と大阪桐蔭(大阪)が、第5日の第3試合では常総学院(茨城)と敦賀気比(福井)が、それぞれ対戦。第6日の第1試合の中京大中京(愛知)と専大松戸(千葉)の対戦で1回戦を終え、同日の第2試合から2回戦となる。

 なお、選手宣誓は、初日に試合を行なう6校の主将による抽選の結果、仙台育英(宮城)の島貫丞主将(2年)が行なうこととなった。

 次に日程を示し、各ブロックにおける展望・予想を述べてみたい。

◇◇◇

【第93回選抜高等学校野球大会 日程】
■第1日 3月19日(金)
<1回戦>
第1試合 10:30 神戸国際大付(兵庫)✕ 北海(北海道)
第2試合 12:40 明徳義塾(高知)✕ 仙台育英(宮城)
第3試合 15:20 高崎健康福祉大高崎(群馬)✕ 下関国際(山口)

■第2日 3月20日(土)
第1試合 09:00 宮崎商(宮崎)✕ 天理(奈良)
第2試合 11:40 三島南(静岡)✕ 鳥取城北(鳥取)
第3試合 14:20 東海大相模(神奈川)✕ 東海大甲府(山梨)

■第3日 3月21日(日)
第1試合 09:00 具志川商(沖縄)✕ 八戸西(青森)
第2試合 11:40 福岡大大濠(福岡)✕ 大崎(長崎)
第3試合 14:20 明豊(大分)✕ 東播磨(兵庫)

■第4日 3月22日(月)
第1試合 09:00 市和歌山(和歌山)✕ 県岐阜商(岐阜)
第2試合 11:40 智辯学園(奈良)✕ 大阪桐蔭(大阪)
第3試合 14:20 広島新庄(広島)✕ 上田西(長野)

■第5日 3月23日(火)
第1試合 09:00 東海大菅生(東京)✕ 聖カタリナ学園(愛媛)
第2試合 11:40 柴田(宮城)✕ 京都国際(京都)
第3試合 14:20 常総学院(茨城)✕ 敦賀気比(福井)

■第6日 3月24日(水)
第1試合 09:00 中京大中京(愛知)✕ 専大松戸(千葉)
<2回戦>
第2試合 11:40
第3試合 14:20

■第7日 3月25日(木)
第1試合 09:00
第2試合 11:40
第3試合 14:20
 
■第8日 3月26日(金)
第1試合 09:00
第2試合 11:40
第3試合 14:20

■第9日 3月27日(土)
<準々決勝>
第1試合 08:30
第2試合 11:10
第3試合 13:50
第4試合 16:30

■第10日 3月29日(月)
<準決勝>
第1試合 11:00
第2試合 13:40
 
■第11日 3月31日(水)
<決勝>
第1試合 12:30

◇◇◇

 次に組み合わせ表からA~Hまでの8ブロックに分け、各ブロックごとに展望し、8強を予想してみることにする。



【Aブロック】
神戸国際大付(兵庫)
北海(北海道)
明徳義塾(高知)
仙台育英(宮城)

 北海、明徳義塾、仙台育英はそれぞれ北海道、四国、東北の秋季大会の覇者。神戸国際大附は近畿大会こそ8強止まりだったが兵庫県大会優勝と実力校4校が集った。北海は秋季北海道大会決勝の旭川実業戦以外は無難に勝利。神戸国際大附は秋季近畿大会準々決勝で京都3位の京都国際に5対6と惜敗も、序盤2回までに6失点。その京都国際が同大会準決勝で大阪桐蔭に7回コールド負けを喫した。となると、四国大会を危なげなく制した明徳義塾、東北大会準決勝の花巻東戦以外は圧勝で優勝した仙台育英と比べると、やや劣るか。明徳義塾と仙台育英の勝者がこのブロックを制する可能性が高そうだ。

【Bブロック】
高崎健康福祉大高崎(群馬)
下関国際(山口)
宮崎商(宮崎)
天理(奈良)

 2年連続で秋季関東大会を制した健大高崎が実力的に一歩頭を出している感じだが、他3校も侮れない。天理は秋季近畿大会にて準々決勝で大阪桐蔭にコールド負けを喫してはいるが、奈良県大会決勝で下した智辯学園が近畿大会で大阪桐蔭を破って優勝していることを考えれば、実力は遜色ない。下関国際も僅差で中国大会準優勝、宮崎商も攻撃力を活かして九州大会4強まで駒を進めた。ただ、順当にいけば、健大高崎と天理の勝者がこのブロックを勝ち上がる公算大

【Cブロック】
三島南(21世紀枠・静岡)
鳥取城北(鳥取)
東海大相模(神奈川)
東海大甲府(山梨)

 注目は東海大相模東海大甲府の東海大対決。秋季関東大会の準々決勝では9回表まで東海大相模が1点リードするも、9回裏に2点を挙げてサヨナラ勝ちとなった。ネームヴァリューを考えると、東海大勢同士の勝者がこのブロックを勝ち進みそうだが、秋季関東大会は決勝に進んだ健大高崎と常総学院以外はそれほどレヴェルが高くないというのが正直なところ。それゆえ三島南鳥取城北にもチャンスはあるが、甲子園での経験値を考慮すると、やはり東海大勢のどちらかに落ち着くか。

【Dブロック】
具志川商(21世紀枠・沖縄)
八戸西(21世紀枠・青森)
福岡大大濠(福岡)
大崎(長崎)

 21世紀枠同士の対決があり、また初出場が4校中3校というフレッシュなブロックとなった。しかも、4校中3校が九州勢ゆえ、九州勢の潰し合いに。秋季九州大会優勝の大崎に準優勝の福岡大大濠、8強の具志川商はそれぞれ対戦があり、やや順位付けを終えた感じもする。青森2位の八戸西はこの九州包囲網を何とか突破したいところ。秋季東北大会準々決勝では仙台育英に惜敗した花巻東に1対2という結果は期待を抱かせるが、同大会で青森1位・八戸学院光星、県3位の花巻東以外の岩手勢(1位・盛岡大附、2位・一関学院)が軒並み1回戦敗退しているのを考えると、大崎と福岡大大濠の九州大会決勝の再戦の勝者が勝ち抜けそうだ。

【Eブロック】
明豊(大分)
東播磨(21世紀枠・兵庫)
市和歌山(和歌山)
県岐阜商(岐阜)

 市和歌山東播磨は秋季近畿大会の1回戦で激突し、2対1で市和歌山の勝利。市和歌山は次に智辯和歌山を下して近畿大会4強入りし、準決勝でも優勝した智辯学園と好勝負を繰り広げた。そのリマッチをさせまいと立ちはだかるのが、県岐阜商と明豊。そのうち県岐阜商は秋季東海大会で東邦を7対0、岐阜第一を6対0と完勝。決勝の中京大中京戦では初回に5得点を挙げながら中盤以降に崩れ、6対7のサヨナラ負けと中京大中京に優勝を譲ったものの、全国レヴェルの実力を有している。明豊も九州大会優勝の大崎に準決勝で惜しくもサヨナラ負けと、九州大会覇者と拮抗した実力を持っている。試合巧者ぶりを考えると、県岐阜商が僅かにリードしているか。

【Fブロック】
智辯学園(奈良)
大阪桐蔭(大阪)
広島新庄(広島)
上田西(長野)

 全国トップレヴェルの近畿大会の決勝再戦がセンバツの1回戦で組まれた。智辯学園は奈良2位から近畿大会優勝。大阪桐蔭は大阪大会からの連勝を近畿大会決勝で止められた形となり、リヴェンジに燃えているだろう。選抜の決勝の組み合わせでも不思議ではない対戦の結果が、今大会を左右する要素の一つになりそうだ。中国大会優勝の広島新庄、北信越大会で星稜を破って準優勝を果たした上田西もノーチャンスではないが、打撃勝負に持ち込まれると少々厳しいか。

【Gブロック】
東海大菅生(東京)
聖カタリナ学園(愛媛)
柴田(宮城)
京都国際(京都)

 ほぼ危なげない勝ち方で東京を制した東海大菅生が一歩リードか。ただ、愛媛を制した勢いで四国大会決勝まで駒を進めた聖カタリナ学園とは、第5日の第1試合と待たされた上に朝1番の試合となり、朝の試合にあまり良いイメージがない東京勢にとっては気をつけなければいけないところ。宮城3位ながら東北大会決勝まで駆け上がった柴田だが、決勝の仙台育英戦は2本の満塁弾を含む18失点で実力差を見せつけられた。京都国際も京都3位から近畿大会4強へ。準決勝は大阪桐蔭にコールド負けを喰らうも、6回表までは5対0とリードしていた。とはいえ、ビッグイニングを作られる傾向があるなど不安要素も少なくない。順当に考えると、東海大菅生となりそうだ。

【Hブロック】
常総学院(茨城)
敦賀気比(福井)
中京大中京(愛知)
専大松戸(千葉)

 このブロックもなかなか厳しいものに。秋季北信越大会優勝の敦賀気比、東海大会優勝の中京大中京、関東大会準優勝の常総学院に、関東大会4強の専大松戸が加わった。2019年の秋季大会(その後の明治神宮大会も)を制し、2020年の交流試合となった夏の甲子園では智辯学園と10回タイブレークの末に勝利し、昨秋の愛知大会、東海大会と制覇した中京大中京は優勝候補の一つともいえる。対する専大松戸は千葉3位ながら秋季関東大会で茨城1位の鹿島学園を8対0、神奈川2位の鎌倉学園を6対0と連続完封勝利で4強へ駒を進めたが、健大高崎に7回コールド負け。先に述べたように、関東では健大高崎、常総学院とそれ以下との差があることを考えると、やや厳しいか。敦賀気比は北信越大会決勝で上田西に16対5と圧勝したものの、準々決勝での新潟2位・新潟明訓戦で延長10回までもつれ、準決勝での新潟3位・関根学園戦は延長10回サヨナラで何とか勝利と勝ちみにやや遅い部分も。中京大中京に常総学院が挑むという図式になりそうだ。

 これらを踏まえて、ベスト8進出校を予想してみると、

明徳義塾(高知)
高崎健康福祉大高崎(群馬)
東海大相模(神奈川)
大崎(長崎)
県岐阜商(岐阜)
大阪桐蔭(大阪)
東海大菅生(東京)
中京大中京(愛知)

 といったところか。やや新鮮味には欠ける予想となってしまったが、それを覆す旋風を巻き起こす高校が現れ、大会を予想以上に盛り上げてくれることを期待したい。


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