初日は新宿から関山まで。新宿→(湘南新宿ライン)→高崎→(上越線)→六日町→(北越急行ほくほく線)→直江津→(妙高はねうまライン)→関山。上越線では湯檜曽、土合と清水トンネル内の駅に停車し、その後直江津で一旦下車。一瞬だけ日本海を見て、妙高はねうまラインに乗車。日本では珍しいスイッチバックの二本木駅を過ぎて、関山駅で下車。送迎で燕温泉燕ハイランドロッジへ。赤倉温泉よりもさらに登ったところなので、かなり寒い。標高は1100メートル。宿泊部屋にはさまざまタイプがあり、値段が安めの山小屋部屋に宿泊。文字通りロッジなので、各部屋に備品が全部装備されているという訳でもない。TVは映るがBSやCSはなし。部屋風呂もなし。だが、それでこそ大自然に囲まれている証。と言い聞かせながら、寒がりな自分は毛布と掛け布団を倍にしてくるまったが、それでも寒くて目が覚めた。もちろん鼻水を垂らしながら。
温泉は内湯と外湯。内湯は温かい温泉で 外湯は21~25度とぬるい源泉掛け流し冷泉露天風呂。内湯と外湯の冷泉入浴とを繰り返す温冷交互浴がいいらしいのだが、外湯が熱いのならまだしも、外湯の方がぬるいなど、布団ダブルでも寒がってる自分にはさすがにそれは無理ということで回避。夏なら別だが。そう、季節は冬山のそれなのだ。
スキー客が圧倒的に多く(そりゃそうだ)、団体や家族連れがほとんど。僅かながら一人で来てる客もいたが。自分は別にスキーをしに来たのではないし、だいたいスキーをしたことがないので、完全に浮いている状態ではあった。春や夏、秋には高原スポットには行けるが、この時は一面雪なのでスポットへ行くことが出来ない。そもそも冬の季節にスキー以外で訪れる人がほとんどいないので(そりゃそうだ、二回目)、送迎してもらったスタッフの方に「つかぬことをお聞きしますが、スキーをしないとなると、何をしにいらっしゃったのですか?」と素朴な疑問をぶつけられてしまったのも致し方ないところだ(そりゃそうだ、三回目)。
翌日は赤倉温泉スキー場へ向かう客が乗るバスに同乗させてもらい、赤倉温泉スキー場を経由して妙高高原駅まで送ってもらうことに。赤倉温泉スキー場では土産店を物色したのだが、スキー客ばかりのなかスニーカーで歩いてるため、2、3回はバラエティ番組でお笑い芸人が繰り出すようなド派手な転倒をリアルでしでかす始末。それでも知らん顔で尻スキーしてやりましたが。
妙高高原からは北しなの線で長野へ。左に野尻湖(ナウマンゾウの化石が出土するところ。日本史で大学受験する人は必須事項なので要チェックを)を見ながら南下。長野に着くと善光寺にでも行っておくかということで、途中でそばと天ぷらで腹を満たしてから善光寺へ。阿形と吽形の仁王ブラザーズとにらめっこして決着つかずのドローだったり、山門に登って(階段が相当急で体感ではほぼ垂直に登る感じ)下界の庶民どもを見下ろしたりした後、ぱてぃお大門にある森乃珈琲店曇り時々晴れにてティータイムなどシャレオツな時間を過ごして、再び長野駅へ。
次なる目的には松本。篠ノ井線に乗り込み、日本の棚田百選及び重要文化的景観にも認定された約2000枚近い水田が織りなす美しい棚田の景観が見られる“日本三大車窓”の一つ(あと二つは、根室本線の旧狩勝峠と肥薩線の矢岳付近)と言われる姨捨を経由。姨捨駅は標高551メートルの山腹に位置し、ここもスイッチバック駅となっていて、この旅行で2ヵ所のスイッチバックを体験することに。鉄道ファンなら舌なめずりする旅行といえそうだ(自分は鉄ヲタではないが)。
松本では「あずさ」までの時間つぶしの時間しかなかったのだが(出来ればアルウィンで松本山雅の試合を…というプランもあったが)、山賊焼きだけは食いたいということで松本駅ビルのからあげセンターへ。結構な人数が行列をなしていたのでテイクアウトへ変更。山賊焼き1パックを注文したら、デカい山賊焼きを10片も詰めてくれるので、同じくテイクアウトに並んだ人たちには「え、コイツ、こんなに食うのか?」と思われたかもしれない。ついFC東京サポーターならではの“蝗活”精神が出てしまったというところだろうか。
山賊焼きで腹を満たして改札をくぐる。ラストは快適に特急「あずさ」で新宿へ。新宿が終着かと思ってのんびりしていたら千葉行きだったので、新宿駅到着後慌てて下車。寒いながらも充実した一泊旅行を終えたのだった。
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以上です、キャップ。