ジョン・レジェンド&ザ・ルーツ名義でリリースした『ウェイク・アップ!』も好調なジョン・レジェンドが、今春来日するそうです。今回は“セッション・バンド”を伴ったステージと公表しているので、『ウェイク・アップ!』が楽曲を中心に渋い選曲で魅せてくれそうな予感。
日時: 4/18(月) OPEN 18:00 / START 19:00
会場: SHIBUYA-AX
発売: 2/12(土)10:00am~
代金: 7,500-(税込/1F Standing・2F指定/1Drink別)
最近、改めて「リトル・ゲットー・ボーイ featuring ブラック・ソート」をヘヴィローテーションして思うのは、こういう曲を聴いて「いいなぁ」と感じて、「カヴァーなのか……この曲のオリジナルって誰だろう」とダニー・ハサウェイ(ピーター・バラカン的にはドニー・ハサウェイ…笑)へ辿り着くことがあればいいなぁということ。オリジナルとは異なり、ブラック・ソートのラップ・パートもあるし、アレンジもかなり違っているけど、だからこそいいっていう楽曲だと思う。マーヴィン・ゲイやカーティス・メイフィールドに比べると知名度が劣るのかもしれないけれど、ダニーの素晴らしさも多くの人に伝われば。カヴァーする人は、そういう気持ちも込めて発表しなければダメ。それがあるかないか、伝わってくるか来ないかの差が、カヴァー作の是非に繋がってくると思う。近年ではフランク・マッコムの「リトル・ゲットー・ボーイ」が秀逸だったけど、このジョン伝説ヴァージョンはそれに匹敵する出来だ。
ダニーが気になった人はベストでもいいけれど、ひとまず1971年発表の『ライヴ』を聴け、と。いきなり“ライヴかよ”と思うなかれ。これを聴いて何も感じなかったら、もう仕方ないんで。未発表音源、インタヴューも収録された再編集版『ソングス・フォー・ユー LIVE!』がリリースされているから、そちらがお得かも。
“Everything's got to be better……”(何もかもがもっとマシにならなきゃいけないのに……)のフレーズが連呼されるのを聴くたびに、何かが胸を貫く感覚に襲われます。
ということで、3月のフランク・マッコムと4月のジョン伝説で「リトル・ゲットー・ボーイ」2連チャンを期待しようっと。
セッション・バンドのメンバーにシラッとクエストラヴがいたりしたらいいんだけどナ。(超贅沢)