2014年5月10、11日の二日に渡り、徳島へ遠征してきました。目的の一つは前記事にもあるように、鳴門・大塚ポカリスエットスタジアムで行なわれた徳島ヴォルティス対FC東京戦を観戦することでした。自分は毎試合アウェイスタジアムへ乗り込んでFC東京を現地応援するほどのコアなサポーターではないのですが、この徳島遠征はどうしても達成したかった理由がありました。
まず、遡ること高校時代。1学年上の先輩の修学旅行先は九州でした。自分たちも九州へ行けると思っていたのですが、学校の先生が言うに、
「残念だが、資金等々の関係で九州へは行けなくなった」
とのこと。
多くが「それはないよー」と落胆しかけたところ、さらに先生が言うには、
「残りの地域の希望をとって、最も票を集めた場所へ決める」
とのこと。
その行き先候補はこんな感じだったと思います。
1)北海道
2)東北
3)関東
4)中部
5)関西
6)中国・四国
“どうしても海を渡りたい”“本州から出たい”と思っている人が多く、アンケートの結果はダントツで“北海道”になりました。なったのですが、結果発表と同時に、次の言葉が。
「北海道が得票1位になったのだが……資金的に北海道はムリ」
「なので、それ以外の地域でもう一度アンケート取り直す」
って、そりゃあねえよ、と。
ううう、どうしても海を渡りたい……その気持ちが、ある行動を起こさせます。
うちの高校は野球部が結構中心なところがあって、暗黙の了解というか通例で野球部員が学級委員長に(立候補して)なるという変な伝統(?)があったんですよ。ですから、各クラスの学級委員長が集まる委員長会議はほとんどが野球部員で構成される訳です。たまに野球部員が一人もいないクラスがあるのですが、そうなるとそのクラスの学級委員長は委員長会議で野球部員だらけのなかにポツンと佇まなければならないのです。当然、あんまり(というかほとんど)意見は言えないような空気になっています。いや、威圧する訳では決してないんですが、勝手にそう感じられちゃうという……。(苦笑)
その委員長会議(実質、野球部員の集まり…笑)で、「どうしても海を渡りたいからさ、みんなに中国・四国へ投票してもらうよう説得しよう」ってことになり、各クラスに戻ってクラスメイトに「中国・四国に入れてください」と頭を下げた訳です。強制的に「オラ、お前らちゃんと“中国・四国”って書けよ、タココラ」みたいなことは出来ないので、実際は結果がどうなるかやきもきしていたのですが、開票結果は、
中国・四国の圧勝
になりました。先生たちは、なんで中国・四国が圧勝するのか? と不思議がっていました。
これで海へ渡れると安堵していたのですが、話はこれで終わりません。
その後、先生や関係者らが旅程などを検討した結果、
「みなさんの希望通り、修学旅行は中国・四国とします」
「ただし、旅程や費用の関係上、
四国へは行きません」
「四国へは行きません」
「四国へは行きません」
「四国へは行きません」
…
…
…
修学旅行は、広島、山口(萩・津和野)などを周遊するプランとなりました。
海を渡りそびれた高校時代。そのリヴェンジを果たそうと頭の片隅で計画を練っていたのですが、大学時代にそのチャンスがやってきました。
地元が関西の後輩が車で帰郷する、他の大学の仲間も同情する予定という話を聞きつけ、その後輩の実家へ遊びに行くことになりました。その後輩の実家は奈良だったのですが、1泊させてもらった後は、ちょっとどこかドライヴして帰京しようという話に。そこで、奈良から大阪を通り、明石から明石海峡大橋を渡って淡路島へ行こうということになりました。
淡路島を南下している時、「徳島へ渡って、香川へ行って、うどん食って戻ろうぜ」みたいな思い付きの発言にノリノリになり、淡路島から徳島へと向かっていたのですが、海沿いを走る国道28号1本しか経路がないため、夏の繁忙期ということもあり、途中かなりの渋滞にハマってしまいました。この先工事でもやってるのか? 事故でも起こったのか? 全然前に進まない……その原因はマクドナルドのドライブスルー待ちの車の行列だったりと、ギャフンなアクシデントもあり、かなり予定の時刻から遅れて、淡路島と徳島を結ぶ連絡口、鳴門岬へ到着しました。
とりあえず、車を降り、あちら側に四国を臨みながら、眼下の渦潮を見ていたのですが、すでに夕方になりそうな時刻。このまま徳島を経由して香川、さらに瀬戸大橋を渡って関西へ戻るとなると、時間がない。それ以上に、
高速道路代、瀬戸大橋代、ガソリン代……時間以上に金がない!
ということで、泣く泣く四国上陸を断念した経緯がありました。
それから十数年、ようやくチャンスが訪れました。それが今回の徳島ヴォルティス戦遠征だったのです。(長い!)
ですので、遠路はるばるやってきて、FC東京の非常にしょっぱい試合を見せられたけれど、
人生初四国を体験出来たので良しとします。
(そうでも言わないとやってられません)
ということで、そんな人生初四国の断片を写真でご紹介。

羽田空港。昔の全日空のマークの飛行機が止まっていました。

徳島阿波おどり空港。玄関でモニュメントが踊っております。

ポカリスエットスタジアムへ行く途中で発見。

鳴門駅に停車中の列車。

鳴門駅を出発する4両編成。乗客のほとんどがFC東京サポーターと思われ。

鳴門公園より瀬戸内側を臨む。

徳島・鳴門側から淡路島を臨む。

渦の道にて渦潮観察。
いつもより多めに回っております…みたいにぐるぐる渦の周りを回る船が通っていました。

渦潮展望室“渦の道”は、FC東京サポーターだらけ。(笑)

下から大鳴門橋を見上げる。

人気スポットゆえ団体客も多かったです。

地元の方に教えてもらった、徳島・鳴門でラーメンといったらここ“支那そば 三八”(斉田店)。

鳴門駅前にある“うずひめちゃん”と“うずしおくん”像。

J1昇格の旗がはためく鳴門駅前。
サッカー観戦後、スタジアムを後にして鳴門駅周辺で食にありつこうかと思ったら、店が開いてない。商店街に行っても開いているのは飲食店以外の店ばかり。自分と同様、食を求めて(ありつけずに)彷徨うFC東京サポーターと数多くすれ違いました。(苦笑)
後で地元の方に聞いたら、もう今は駅周辺の飲食店はほとんど営業していない(畳んでしまった)そう。あったとしても居酒屋で、19時30分以降に営業開始するところが多いと。鳴門駅近辺で食にありつけた人はだいたい、餃子の王将に行くか、キョーエイというスーパーでフィッシュカツを買い出ししていたと思われます。(爆)
ちなみに、この二日で、徳島ラーメン、フィッシュカツ、阿波鶏のからあげ、うどん、金長まんじゅう、ぶどう饅頭などにありつけたので、徳島の名産グルメはおおよそ網羅したのではないかと思います。
あ、徳島バーガー……
次回も行きたいので、徳島よ、何とかJ1残留してくれ! と言いたいところですが、それ以前に、
FC東京の降格の危険性も少なくない
という展開も可能性としては充分あり得るので、気を付けなければいけません。
これで、北海道、四国へ上陸出来たので、あとは九州へ上陸すれば、ひとまず日本の主要4島へ足を踏み入れたこととなります。北海道にはコンサドーレ戦で、四国・徳島へはヴォルティス戦でとサッカー観戦で本州を出られたっていうことは、九州へもサッカー観戦がらみなのでしょうか? 果たして…。
とりあえず、ウィントスそのうち待ってろよ、と。ヴィヴィくん、ニータン、ロアッソくん、ギラン、アビーくんも、といいたいところだが、そうするとFC東京が降格しちゃうってことになるからな……あ、昇格してもらえばいいのか。ひとまず、“あざとい”で有名なヴィヴィくんのV・ファーレン長崎頑張って上がってきて。(笑)
以上です、キャップ。
