*** june typhoon tokyo ***

W杯便乗商法?

世界の子供たちへサッカーボールを届けよう!

という、豪華アーチスト参加によるチャリティーCDが発売されるらしい。

サッカーは、ボール1つで手軽にできるスポーツだ。しかし、サッカーボールが買えず、ペットボトルを潰してボール代わりにしたり、布をまるめてボール状にしてサッカーをしている子どもたちが世界には大勢いる。どんな境遇だろうと、サッカーを楽しむ気持ちに変わりはない。そんな未来のプレイヤーを夢見る世界の子どもたちへ、サッカーボールを届けることはできないか。そんな思いから、世界の子どもたちとサッカーを通じて国際交流活動を行なっているピースボールとビクターエンタテインメントが共同で、アフリカ東北部の小さな国・エリトリアの子どもたちをはじめ、世界中の子どもたちへサッカーボールをプレゼントするキャンペーンを発足した。

 5月31日にリリースされるチャリティーCD「友情のエール」には、このキャンペーンに賛同した石井竜也や忌野清志郎をはじめ、総勢34組53名のジャンルを越えたミュージシャン、俳優、タレントが参加。同作は、リレー形式で歌がつながっていき、最後には大合唱になるという感動的な楽曲となっている。作詞・作曲は、自他ともに認めるサッカーファンであるミュージシャンの浜崎貴司が担当。ジャケットには、日本を代表するアーティストの日比野克彦が書き下ろしたイラストを使用している。過去に、アフリカの貧困層を解消する目的で作られた名曲「WE ARE THE WORLD」を彷彿させるような作品となっているので、ぜひ聴いて欲しい。

 同作品の商品価格\600のうちの\100は、アフリカ・エリトリア国をはじめとする世界の国々へ贈るためのサッカーボール購入資金及び搬送に関わる資金として使用される。サッカーファンである・なしに関わらず、スーパースターになるかもしれない世界の子供たちへ、ちょっとした期待と気持ちを込めてCDを購入しよう。

シングル「友情のエール」
VICL-36061 \600(税込)
2006年5月31日発売

【参加アーティスト(50音順)】
石井竜也、忌野清志郎、ウルトラス、MCU、MOMO-MC、大黒摩季、辛島美登里、CAREZZA、伊藤俊吾(キンモクセイ)、小泉今日子、松本素生(GOING UNDER GROUND)、中澤寛規(GOING UNDER GROUND)、斉藤和義、坂井真紀、崎山龍男(SPITZ)、佐藤タイジ(THEATRE BROOK)、佐野史郎、椎名純平、白石美帆、Diggy-MO'(SOUL'd OUT)、竹中直人、谷原章介、トータス松本(ウルフルズ)、NAOTO、浜崎貴司、一十三十一、BOSE (スチャダラパー)、本間昭光、前田啓介(レミオロメン)、南佳孝、MOOMIN、MEGUMI、YO-KING、吉岡美穂
YELL FROM NIPPON オフィシャルサイト
http://yell-from-nippon.com/


こういうのっていつも思うんだけど、
何で対象がいっつもアフリカとか黒人とかなんだろうねー。
別に海外の困ってる人に対して何かしてあげたいって気持ちは尊重するけど、
日本にだって、それこそ身近に苦難を抱えている人たちはいくらでもいると思うんだけども。
それじゃぁ、アピールにならないってことかな。

きっかけは何かっていうと、

今回の企画は、サッカーファンで元フライングキッズの浜崎貴司(40)がレコード会社のスタッフと「W杯イヤーで、日本代表を応援する曲を作りたいね」と話したことから始まった。その際、サッカーボールがなく、布やペットボトルを丸めてボール代わりにしているエリトリアの子どもたちの現状を知り、収益金でサッカーボールを贈るチャリティーシングルの企画が持ち上がった。浜崎は作詞作曲を担当し、他のアーティストに参加を交渉。賛同した53人がボランティアで参加し約1カ月かけてレコーディングを行った。

 シングルは600円(31日発売)で、その中の100円がボール購入費に充てられる。発売元のビクターエンタテインメントでは「最低でも5万枚を売り上げ500万円分のボールを贈りたい」と話している。

 7月21日に日本を出航するNGO団体「ピースボート」の船にボールを乗せ、8月下旬にエリトリアの子どもに贈られる。浜崎も現地に出向き、子どもにボールを手渡す。秋にはエリトリア以外のアフリカの子どもにもボールを贈る予定だ。


ということらしい。

で、問題点をあげてみようかなー。

○チャリティーCDを堂々と謳いながら、600円中100円しかサッカーボール費用に充てられないって、何?
(しかも購入資金及び搬送に関わる資金って…サッカーボール代だけじゃないんだな)

○「過去に、アフリカの貧困層を解消する目的で作られた名曲「WE ARE THE WORLD」を彷彿させるような作品となっているので、ぜひ聴いて欲しい」
…って、医薬品や食料など貧困の解消を助けるためのものでもないのに、「WE ARE THE WORLD」を引き合いに出して(「WE ARE THE WORLD」の賛否は別にして)それと同じようなんだと錯覚させる記事。
(ビクターからのプッシュが激しいんでしょうか…苦笑)

○ピースボートというが加わっているということ。
活動費用や広告費用に吸い上げられるんだね、残りの500円…。・゜・(ノ∀`)・゜・。

○だいたい、サッカーボールは、緊急に必要な物資ではないって。
(サッカーボールの寄付なら、もう以前からサッカー協会とかカズとかがやってるよ)

アーティストは、話を聞いて「何とかしたい」って純粋な気持ちで参加してるだけなのかもしれないけど、
少しは学習してくれよといいたい。

以前、地雷ZEROキャンペーン(坂本龍一が中心となったヤツ)で、
よりによって、GLAYのTERUが「ARMY」と書かれたTシャツを着て堂々とコメントしてたことがあったけど、
何ていうか、浅はかっていうか配慮の欠如っていうか、意識のなさをどうにかしてもらいたいものです。

苦しんでる→チャリティーに参加した→満足感(きっと喜んでくれる!)

っていう、バカ正直な連鎖の思考回路はやめろ、と。

だいたい、アフリカ諸国に寄付したところで、
しっかり本当に必要とされる末端にまで届いてることがどれだけあるのかってことをちゃんと考えてるんだろうか。
金銭だったら、向こうの上層部がピンハネして終わりですよ。
物資だって、届けようとしても、配送業者がつけこんできて、
膨大な配送料を要求されて、結局予算オーバーで末端まで届かず、
ってことばかりだってことくらい知っておけと。
(常識です)

単にサッカーボールを送ることだけじゃなく、
それを本当に届けるために必要な資金はいくらなのか、
どういう手段で届けるのか、そしてそれは現実として確実性があることなのか、
ってことまで考えないと。

以前、杉良太郎がベトナムかどこかに鶏を寄付したらしい。
卵が生まれたら、それが食料に出来るからいいだろうと。
だけど、その鶏の餌代や飼育にかかる費用まで考慮しなかったため、
地元では「もういらない」と大ブーイングだったってことがあったな。

ちゃんと、最後まで考えないと。

ま、それに何度もいうようだけど、
これは人道支援っていうこととはちと違うような。
少なくとも、サッカーボールは緊急物資ではないからね。

それにPVみたら、黒人の子どもが楽しそうにサッカーしている映像と、
レコーディング風景がかぶせてある、
まさに「WE ARE THE WORLD」のパクリなんですけど、
何で、黒人っていうステレオタイプなことしか思い浮かばないんだろうねぇ。

サッカーは世界的な競技…というなら、
アジアにだって、ヨーロッパにだって、アメリカにだって、貧困地域はいくらでもあるはずなのに。

それと、一番のネックがピースボート。

以前のイカリングホワイトリングもそうだけど、
自分たち団体の活動を宣伝し、その費用を徴収することしか考えてない団体ですよ。
600円中100円分って何?
チャリティーなら全額使えよ。

これに参加したタレントたちは、そのことを踏まえて参加してるんだろうか(絶対そうじゃないと思う)。
でも、知らなかったなんてのはいい訳ですから。
タレントたちが学がないってのは仕方ないとして、
こういう頭は働かせようよ。

ウルトラスが入ってるのも、何だかムカつきますね。(笑)
白石美帆はサッカー番組やってるから解かるとして、
MEGUMIと吉岡美穂は意味が解からない。

そもそも
「W杯イヤーで、日本代表を応援する曲を作りたいね」っていう主旨はどこにいったのか。(爆)
まぁ、いいけど。

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