ろくに好きな音楽シーンも追えていない拙ブログ主筆による、気になった作品をいくつか気まぐれに紹介する記事シリーズ「近況注意報 音楽篇」。注目している作品はさまざまありながら、まだまだ多くを聴けていない状況が相変わらず解消されないパスタはマ・マーですが、とはいえ、備忘録として少しずつ小出しにアップしておこうかと思い、今回は10作品ほどエントリーしてみました(このところ、ライヴも回避してばかりなので……)。
ということで、どんと見据えて!(Don' miss it!)
◇◇◇
Adrian Daniel/Disillusions
Bryson Tiller/True To Self
Davina/Built For The Battle
Dot/Retrofuture
Goapele/Dreamseeker
Khadijah Lopez/Paradigm
Letoya Luckett/Back 2 Life
Mandisa/Out Of The Dark
Organized Noize/Organized Noize
Ruth B./Safe Haven
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■ Adrian Daniel/Disillusions
米・ニューヨーク・ブルックリン出身のオルタナティヴ・ソウル・シンガー・ソングライター、エイドリアン・ダニエルの2016年4月のデビュー・アルバム。フランク・オーシャン、ウィークエンド、チャイルディッシュ・ガンビーノあたりを彷彿とさせると評されているようで、時折ファルセットで魅せる。ところで、本アルバムには未収録なのだが、彼のツイッターやサウンドクラウドにある「ハヴォック(Havoc)」という曲のアートワークには下記の“グヂビーゾ”というカナが書かれているのだが、全くもって謎。
↓
Adrian Daniel - Devoted
■ Bryson Tiller/True To Self
米・ケンタッキー州ルイヴィル出身のシンガー・ソングライター/ラッパーの2作目。オマリオンやR・ケリーなどの影響を受け、90年代のスロウ・ジャムとトラップ・サウンドを融合させたトラップ/ヒップホップに感化されたR&B“トラップ・ソウル”というスタイルを提唱し、デビュー作『T R A P S O U L』が100万枚超セールスを記録し話題に。その前作を継承しながら、バウンシーな作風も披露。アリーヤの男性版といったスタンスが近いかも。
Bryson Tiller - Somethin Tells Me
■ Davina/Built For The Battle
米・カリフォルニア州フリーモント出身のチカーノ系シンガー。「ソー・グッド」のヒットを持つデトロイト出身のR&Bシンガーとは別人。これまでに『ラスト・ラフ・イズ・マイン』『オン・サム・リアル』『ダヴィーナ』と3枚のアルバムを経ての一枚。ファンクやバラードにおいても“メロウ”な作風が軸だが、フロア・バンガー「アイ・ビーン」といったキラー・チューンも。ベイエリア産の特有の“クセ”を嫌味ないものに昇華した美声が魅力。
Davina - Built For The Battle
■ Dot/Retrofuture
米・ワシントン州オリンピア出身のプロデューサー/ヴォーカリスト/マルチインストゥルメンタリスト、ケイト・エルワンガーのプロジェクト。ロサンゼルスを拠点に〈アンスピーカブル・レコード〉の創設者としても活動。タイトルよろしくいわゆるアンビエント作風による近未来的なR&Bをはじめ、揺らめきあるビートやインディ・ロック的なアプローチなどが詰まったデビュー・アルバム。ピッチフォーク等のメディアでも評価が高いようだ。
Dot - Modern Romance
■ Goapele/Dreamseeker
以前“シャーデーとディアンジェロのスピリチュアルな私生児”とも評された南ア✕イスラエル系の両親を持つ米・ベイエリア出身のR&Bシンガー、ゴアペレ。本作は10曲収録だが、インタールードが3曲あってEP仕様。浮遊と幻想を漂わせるソウル、R&B、ファンク、ヒップホップへの回帰作といえる内容で、ゴアペレの真髄が滲み出ている。BJ・ザ・シカゴ・キッドがデュエット参加。
Goapele - Stay
■ Khadijah Lopez/Paradigm
カディジャ・ロペスはカナダ・トロント近郊ミシサガ出身のシンガー・ソングライター。ジョーダン・マンスウェルのプロデュースによる「エヴリ・ドア」ほかジャジーなネオソウル作風が中心で、イントロ、アウトロ含む全6曲のEP。路線としてはエリカ・バドゥ好きが食指を伸ばしそう。
Khadijah Lopez - Alluvit
■ Letoya Luckett/Back 2 Life
米・テキサス州ヒューストン出身のR&Bシンガーというより、元デスティニーズ・チャイルドのラトーヤとしての方がピンとくるか。デスチャ脱退後、2006年にソロ・デビューした際にはラトーヤ名義だったが、2009年の『レディ・ラヴ』を経て、本作でラトーヤ・ラケット名義に。当初タイトルは『アンティル・ゼン』を予定していたが、シングルで発表した「バック・2・ライフ」と同タイトルに変更。同シングルはソウル・II・ソウル「バック・トゥ・ライフ」をクールにサンプリングした曲。ウォーレン・キャンベル、アンドレ・ハリスらが制作参加。
LeToya Luckett - Back 2 Life
■ Mandisa/Out Of The Dark
マンディーサは人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』で最終選考に残ったゴスペル歌手。ゴスペルに重心を置いたポップネスで3度のグラミー・ノミネートを誇る。2013年の前作『オーヴァーカム』に続く5作目もゴスペル出身らしい快活なヴォーカルを披露。スムースメロウなR&B風味ではなく、ゴスペル経由といってもキキの初期のようなダンスマナーも少ないので、純粋なR&B好きには賛否が別れそう。
Mandisa - Unfinished
■ Organized Noize/Organized Noize
90年代より始動し、TLC「ウォーターフォールズ」、アン・ヴォーグ「ドント・レット・ゴー(ラヴ)」などを生み出したアトランタ発のプロデューサー、リコ・ウェイド、レイ・マリー、スリーピー・ブラウンによるユニットの初となるEP。ビッグ・ボーイ(アウトキャスト)、シーロー・グリーン、ビッグ・ルーブ、2チェインズ、スカーらが客演参加。90年代R&Bやヒップホップの良心をアップデートしたような逸品。
Organized Noize - We The Ones ft. Big Boi, CeeLo Green, Sleepy Brown, Big Rube
■ Ruth B./Safe Haven
2013年にショート/ループ動画サーヴィス“Vine”で歌い始め、2015年にEP『ジ・イントロ』でデビューした、1995年生まれ、カナダ・エドモントン出身のシンガー・ソングライターの1stアルバム。切ないピアノ・バラード「ロスト・ボーイ」はアリシア・キーズ初期やアデルのメロディを想起するかも。コリーヌ・ベイリー・レイっぽい「スーパーフィシャル・ラヴ」など暖色系のポップ・グルーヴもあり、今後の成長や音楽性の振幅の広がりに期待出来そう。
Ruth B. - Lost Boy
◇◇◇
以上です、キャップ。
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