ハイボールのつぎは
思案橋ブルースの地域だから
あのころは
少女が
ひとりでいけるBar
ホテルのフロントの女子に
案内してもらって
階段上って
Barのドア開けて
お髭のマスターがいて
マティーニ注文して
つくるとこみたいなぁって
マスターの真正面に移動して
Barによって いろいろ
ステンレスのカクテルグラス
誰かみたいに
大きなまぁるいカーブのオリーブ
レモンの皮 ナイフで削って
レモンピール
レモンの皮にある油分をぎゅっとして 香りづけ
ジンとノイリープラット 6対1の割合
大きなオリーブ
マスターがレモンピールの油分
これって
お水に ぎゅっとして みせてくれて
マスターのこだわり
マスター特製のミートボール入りコンソメスープ
飲んだあとに ほっとする味
お正月のジュリーみたいに あご髭もあるマスター
レジメンのネクタイ
ペンシルストライプのベスト
シャツの袖は くるっとまくってる50代の 長崎 思案橋のBarのマスター
バーテンダーはテレビを見る機会が少ないって
マスターの記憶に残ってる沢田研二は
小学生のころの ザ・タイガースのジュリー
中学生のころの カサブランカダンディー
44年ぶりの長崎の夜
ザ・タイガースからPYGを鑑賞していた高校生のときに
初めて訪れた長崎
あれから44年後
やっぱり
沢田研二鑑賞のため訪れた長崎