舞台で歌うJulieからの距離が遠い分 耳を研ぎ澄ませて
探偵さんの締めの
Julieの歌声に
いっぱい
いっぱい
Julieの思いを感じて
ホールに響き渡る ビロードのような歌声
ココロに
いっぱい
いっぱい
染み込んで
そんな翌日のビロード草
まだ一輪が 鮮やかだけれど
蕾も いっぱい
色づいて
Julieの後ろにパープル色
どうして
初日にみつけられなかったんだろう
きっと
その瞬間は
待ってましたの瞬間だから
Julieの表情を
見逃すまいと
そんな瞳に
なっていたのかなぁ
後は
ドアが見える位置じゃないと
大千穐楽は
トリスのポスターが見えない位置だったから
パープル色しっかり
みつめて
ビロード草のつぼみ
パチリしたら パープル色
ビロード草の花びらも 葉っぱも
耳たぶ触ってるみたいな肌触り
Julie探偵は 耳を触る癖があって
最初の頃は
右の
耳たぶじゃなく 耳輪(helix)の部分を触る癖だったのに
千穐楽前夜 昼もだったかなぁ
耳をぐるっと 触って
耳たぶも
ビロード草の葉っぱに 花びらに
探偵さんの妙な癖も
思い出したり
あれは Julieの秘策だったの?