
ベンチでひとやすみの風景に
みっつのピンスポ
赤と黄色と緑の照明
ピンスポをあてない
デザインにして遊んでみたのは
自分だけのこだわり
ふつうならJulieの横顔に
照明あてたくなるけれど
ピンスポが似合うのはステージでのJulieだけ
なんて
公園のベンチを見つめ
ついついパチリ
ベンチから見える風景は
黄色い薔薇のアーチ越しに公園に集うひとたちの風景
ものをつくったり
ものを発信したり
作ったものを観るひとがいて
発信されたものを読むひとがいて
双方の気持ちが一致しないと
ただの一方通行
お芝居は
作るひとの思いが
客席のこっちに側に
伝わらないと意味がなくって
そういう場面で
そういうセリフは?
じゃすとふぃっとしないなぁ
って
感じたりすることもあって
日常の暮らしの中でも
知らないひとと
言葉を交わさなくても
表情で心が通じ合えることもあって
セリフがない場面で
役者がどう演じるかは役者の心意気しだい
演じる側が涙を流しても
こっちに思いは伝わらないことも
目に伝わっても
心には伝わらない
大きな声で言うより
ぼそっと言う方が
耳にではなく
心に伝わる
お芝居って
そういうものと自分なりに解釈しているけれど
昨年の音楽劇
高知公演のときに
ベンチに座ってのセリフがない演技
一瞬の表情
映像に残っていないのが
もったいなかったけれど
だからこそ
あの場所に
あの日に
現場でみつめたひとだけの観劇の思い出