「アメリカ研修を終えて」
静岡産業大学 経営学部 講師 元 晶
本学部では、3年前からアメリカ研修を実施しています。この研修は、本学部のスポーツビジネスとスポーツトレーナー関連講義の延長線上にあるもので、講義で学んだものを実際体験することを狙いとしています。特に、スポーツが文化として定着し、様々なスポーツビジネスが盛んになっているアメリカでの経験は、学生のみならず引率教員の私にとっても非常に刺激的なものであり、貴重な体験になりました。今回の研修先はカリフォルニア州のロサンゼルスとサンディエゴ地域で、6泊8日(9月5日~12日)の日程で、本学部の学生10名と引率教員1名が参加しました。ここでは、今回の研修内容や成果についてご紹介します。
まずは、日本ではあまりビジネスの対象になっていない公共スポーツ施設や大学スポーツのビジネス現状を実際体験できたことです。アメリカでは、公共スポーツ施設や大学スポーツもビジネス化されています。その背景には、1980年代レーガン政府が景気浮上策として行った減税政策のあおりを受け、全米の公共スポーツ施設の予算が大幅にカットされたことから、各スポーツ施設が自主財源を確保するために「マーケティング」や「スポンサーシップ」の考え方を積極的に導入したことがきっかけとなっています。そのため、我々の訪問先の一つであったロングビーチ市が持つブレアスタジアムというところも、収益向上のために様々なビジネスを展開しています。例えば、主にマイナーリーグ野球が開催されるスタジアムの施設稼働率を高めるため、CMや映画撮影場としても積極的に活用していたり、自ら子供たちや大人まで楽しめる様々なスポーツプログラムやスポーツリーグを企画・運営したりしています。また、もう一つの訪問先であるカリフォルニア州立大学フラトン校でも、スポーツ施設やチームの運営に関わる費用の中で、州政府の予算で賄えない部分を自分たちで確保するために、様々なビジネスを展開しています。そのための専門部署や専門スタッフなどのマネジメントシステムも確立されているのが現状です。
もう一つの成果は、現地で実際スポーツビジネスに携わっている方々とのネットワーク作りができたことです。特に、「All American Sports社」の丸目社長との交流を持てたことは非常に印象に残っています。「All American Sports社」は、旅行代理店としてスタートし、1996年野茂選手がメジャーリーグに進出の際に始めたスポーツ観戦ツアーをきっかけに、現在は、メジャーリーグのチケット販売代理業務、日本人メジャーリーガーのマネジメントやスポーツジャーナルリズムなどの様々なスポーツビジネスも行なっているところです。そこには、現地でインターンシップに参加している日本の大学在学生がいれば、スポーツビジネスの最前線で活躍している若手の日本人スタッフも数人いました。それ以外でも、メジャーリーグサッカー(MLS)の韓国人スタッフのユンさん、MLBメディア社のアレックスさんなど様々なスポーツビジネスの現場で頑張っている若者たちとの交流は学生たちや私にとって大きな刺激になりました。
今回の研修のもう一つのテーマは、私が研究テーマとしているアメリカの観戦型スポーツのマーケティングに関する現地情報収集や実体験でしたが、今回はMLB(メジャーリーグ野球)、NFL(アメリカンフットボールのプロリーグ)、MLS(メジャーリーグサッカー)を全て観戦することによって、それぞれの商品としての特性やマーケティング戦略の違いが明確になりました。特に、まだ比較的ビジネスとしての価値が低いとされるメジャーリーグサッカーでは、とにかくサッカーの楽しさを子供に伝えることや南米系移民の人たちをターゲットにしたマーケティング展開などに積極的に取り組んでおり、色々と参考になる部分が多く、印象的でした。
最後に、今回の最も大きな成果といえば、やはり学生たちの視野が広がったことでしょう。今やグロバル化の時代であり、ビジネスも世界を相手に行う時代です。こういった時代の流れに遅れを取らないためにも、歴史や文化の違う外国を実際に体験することは学生たちにとって、今後大きな財産になるでしょう。また、最初入国審査官から英語で質問されて困っていた学生たちが研修の最後には自分たちで買い物に行ったり、食事を注文したりすることをみて、彼らを非常にたくましく感じました。今後は、この研修プログラムをより良いものにすることと研修にいけなかった学生たちにその経験を伝えることに努めていきたいと思っています。
静岡産業大学 経営学部 講師 元 晶
本学部では、3年前からアメリカ研修を実施しています。この研修は、本学部のスポーツビジネスとスポーツトレーナー関連講義の延長線上にあるもので、講義で学んだものを実際体験することを狙いとしています。特に、スポーツが文化として定着し、様々なスポーツビジネスが盛んになっているアメリカでの経験は、学生のみならず引率教員の私にとっても非常に刺激的なものであり、貴重な体験になりました。今回の研修先はカリフォルニア州のロサンゼルスとサンディエゴ地域で、6泊8日(9月5日~12日)の日程で、本学部の学生10名と引率教員1名が参加しました。ここでは、今回の研修内容や成果についてご紹介します。
まずは、日本ではあまりビジネスの対象になっていない公共スポーツ施設や大学スポーツのビジネス現状を実際体験できたことです。アメリカでは、公共スポーツ施設や大学スポーツもビジネス化されています。その背景には、1980年代レーガン政府が景気浮上策として行った減税政策のあおりを受け、全米の公共スポーツ施設の予算が大幅にカットされたことから、各スポーツ施設が自主財源を確保するために「マーケティング」や「スポンサーシップ」の考え方を積極的に導入したことがきっかけとなっています。そのため、我々の訪問先の一つであったロングビーチ市が持つブレアスタジアムというところも、収益向上のために様々なビジネスを展開しています。例えば、主にマイナーリーグ野球が開催されるスタジアムの施設稼働率を高めるため、CMや映画撮影場としても積極的に活用していたり、自ら子供たちや大人まで楽しめる様々なスポーツプログラムやスポーツリーグを企画・運営したりしています。また、もう一つの訪問先であるカリフォルニア州立大学フラトン校でも、スポーツ施設やチームの運営に関わる費用の中で、州政府の予算で賄えない部分を自分たちで確保するために、様々なビジネスを展開しています。そのための専門部署や専門スタッフなどのマネジメントシステムも確立されているのが現状です。
もう一つの成果は、現地で実際スポーツビジネスに携わっている方々とのネットワーク作りができたことです。特に、「All American Sports社」の丸目社長との交流を持てたことは非常に印象に残っています。「All American Sports社」は、旅行代理店としてスタートし、1996年野茂選手がメジャーリーグに進出の際に始めたスポーツ観戦ツアーをきっかけに、現在は、メジャーリーグのチケット販売代理業務、日本人メジャーリーガーのマネジメントやスポーツジャーナルリズムなどの様々なスポーツビジネスも行なっているところです。そこには、現地でインターンシップに参加している日本の大学在学生がいれば、スポーツビジネスの最前線で活躍している若手の日本人スタッフも数人いました。それ以外でも、メジャーリーグサッカー(MLS)の韓国人スタッフのユンさん、MLBメディア社のアレックスさんなど様々なスポーツビジネスの現場で頑張っている若者たちとの交流は学生たちや私にとって大きな刺激になりました。
今回の研修のもう一つのテーマは、私が研究テーマとしているアメリカの観戦型スポーツのマーケティングに関する現地情報収集や実体験でしたが、今回はMLB(メジャーリーグ野球)、NFL(アメリカンフットボールのプロリーグ)、MLS(メジャーリーグサッカー)を全て観戦することによって、それぞれの商品としての特性やマーケティング戦略の違いが明確になりました。特に、まだ比較的ビジネスとしての価値が低いとされるメジャーリーグサッカーでは、とにかくサッカーの楽しさを子供に伝えることや南米系移民の人たちをターゲットにしたマーケティング展開などに積極的に取り組んでおり、色々と参考になる部分が多く、印象的でした。
最後に、今回の最も大きな成果といえば、やはり学生たちの視野が広がったことでしょう。今やグロバル化の時代であり、ビジネスも世界を相手に行う時代です。こういった時代の流れに遅れを取らないためにも、歴史や文化の違う外国を実際に体験することは学生たちにとって、今後大きな財産になるでしょう。また、最初入国審査官から英語で質問されて困っていた学生たちが研修の最後には自分たちで買い物に行ったり、食事を注文したりすることをみて、彼らを非常にたくましく感じました。今後は、この研修プログラムをより良いものにすることと研修にいけなかった学生たちにその経験を伝えることに努めていきたいと思っています。
鎌塚さんがおっしゃったように、日本に帰ってくるとまた行きたいと言う気持ちになってきました。
午前中浅田先生と電車で一緒になり、今後について話していました。
浅田先生は、是非一から英語をやり直して大学院に行けとアドバイスをしてくれました。
しかし今英語を勉強するのであれば、アメリカに行きスポーツビジネスを勉強をしたいと感じた1日でした 。僕に足らないものはもう分かっているのでがんばります!!
コメントが下手ですいません笑