純賢のドラワー又は引き出し❤️

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八街の奇怪(やっちまったね)餓鬼玉vsビンちゃん

2020-10-26 10:40:00 | 日記

 最近、餓鬼玉に憑かれてるなどと人に言われて、なーんの自覚もない日常を送っております。

 カラオケで、とあるミュージシャンさんの「百鬼夜行」とか「海の幽霊」とかを歌っておりますと、「それみよ、あんたは餓鬼に憑かれてるからそのような歌を歌うのじゃ」

 などと、いわゆるカルト信者、もしくは霊能者じみた説教を食いまして辟易いたします昨今でございます。

 にも関わらず、性懲りも無く今大流行しているアニメの主題歌(お歌いの歌手、曲名はお察しのほど)などもジジイの嗄れ声で滑舌悪く歌います。

 縁あって餓鬼に憑かれているならば、それもまたよし、言ってるお方はご存知ないと思います。

 餓鬼憑きと申しますと、普通腹が滅法空くのが常道、

 それ以外なら物欲・金銭欲が肥大して結局破滅するという厄介な憑物ということらしいです。いわゆる餓鬼に喰らわれるという症状です。

 喩えとしては納得ですけど、言われるほうはとても嫌です。

 で、「私に餓鬼玉憑いてる言うんやったら、あんたの後ろのビンちゃん、どうにかしなはれ」

 言うたら、その人妙に神妙な顔で、

「なんで知ってるん?こないだからわしにもビンちゃん憑いてるんちゃうか思うてたんや」

 とあるアニメの舞台、私は満願神社の例の貧乏神さん思い浮かべて口走り、このかたは自分にくっついているであろう貧乏神さんをビンちゃんと愛称つけて呼んではったらしいです。

 妙な付合しても一つややこしなりました。




落語風に結果

2020-10-25 14:50:00 | 日記

三密3

(近所のお子さん)

「オッチャン、どうしたん?」

そう声がかかってみると、前の方で子供さんがちょっと距離を置いて立っている。顔見知りでございます。

 さん、とぼとぼと家への帰り道、折からご近所さんの小学生のたけしくんが学校閉鎖で自宅待機、気晴らしに公園にでも行こうと家を出ますとばったりさんに出会う、さんにはいつも良くしてもらってますから、さんの浮かぬ顔が気にかかる。それで思わず声かけたのでした。

 たけしくんのご両親は、お二人ともお仕事をもっておられ、お帰りが遅い時などは、さんのお宅でたけしくんが過ごすという、今ではほぼ絶滅したような昔ながらのご近所付き合い、この流行り病で少し疎遠になってはおりましたが、間近の公園で、きっちり距離をとって近況を話しあっていますと、

た「オッチャンさっきなんで浮かん顔してたん?」

「たけくん三密知ってる?」

た「知ってるよ」

「恥ずかし話やけどオッチャン知らんかってん」

た「オッチャン、なんか信じられんくらいガラパゴス状態なんやね?」

「たけくんの知ってる三密を避けるっていうの教えてくれる?」

た「オッチャンと今いるこの公園のことやんか」

「どういうことなん」

た「外やし、人おらんし、オッチャンとボクと離れて座ってるし、三密なんかパーフェクトにクリアしてるやん」

「そうか、閉めきった場所、人だかりの多い所、人がべったりへんばりついてる事を三密いうんか?」

た「この言葉考えついた人って賢いんかアホなんかよう分からんわ。ひょっとして悪賢い奴なんかも知れんな。カルトなやつが密教関係の仏教用語潰したいからこんな言葉作ったんかも知れんよ」

○ 「たけくん、ほんまに子供なんか?オッチャンよりよう物知ってるやんか」

た「ごめんやけど、ほんまに言いにくいけどオッチャン物知らん過ぎやろ?」

「まさに負うた子に川の深さを教えられるとはこのことか?」

た「あかんあかん、それは密接接触」

でございます。

お後がよろしいようで……




落語風に続き

2020-10-25 14:47:00 | 日記

三密2

(ケーキ屋)

「きっちゃん、ちょっと相談あるんやけど」

キ「ええよ、今暇してんねん。寄って行き。ケーキ作ってもな、あの流行の病気のおかげで不景気やねん。いっそ不景気だけに生麩や焼麩使た麩ケーキ作ったら洒落効いてて売れるかも知れん」

「売れん思うわ。その洒落、洒落にならんし……

キ「そうか売れんか、で、今日は何聴きたいん?」

「他ならん、今流行りの三密いう言葉やねん。さっき寺の和尚さんに聴いてきたけど。ありがたい話やったけど、なんかしっくりこん」

キ「話長かったやろ?またえらいとこ行ってからに。三業とか貪瞋痴の三毒とか言われて途方に暮れたんちゃう?」

「あんた、なんで知ってる?お寺に盗聴器でも仕掛けてんの?」

キ「そんな面倒くさい事するかいな」

「ほな、わしより先に聴きに行ったんかい?」

キ「行かん行かん。わかるやんそれくらい」

「そこ見込んで聞きたいんや。三密って何や」

キ「そんなリキまんかてええやん。で、パテシエとしてのわしの見解聴きたいのん?」

「俺は真実を知りたいんじゃ」

キ「リキむなって。帰ったらネットで調べいよ。これは一個人の見解として参考にするんやで。情報はきっちりとな

「前置き長いねん。単刀直入に」

キ「三蜜というのは専門家から言うと白蜜黒蜜蜂蜜の事やで」

「メープルはどうした……

キ「そうか、おまえメープルトースト好きやったな」

「どうでもええから、三密を避けましょういうのはどういう理由やねん」

キ「だんだん怒気含んできてるぞ、落ち着いて聴けよ。糖分摂取は過剰やったら肥満とか糖尿病を引き起こす原因になるし、赤ちゃんに蜂蜜は禁物いうのは知ってるやろ?」

「いくらなんでも、それはなぶり過ぎやろ?俺だってアホいう事は自覚してるし、それでも、大事な友達やおもてたのに……

キ「ごめん、俺悪かった、ちゃんと説明するから」

「ちょっと今日は失礼するわ。ごめん、怒ってない怒ってない、怒ったら業が深なる。和尚さんにええお話聴いてきたばっかりやのに、ごめんまた来るから」

キ「帰ってしもた、悪かった。与太話しにきたおもてた」

 ちょっとした行き違いでございます。気持ちというもの、噛み合わん時は噛み合わんものでございます。

(三密3に続きます)


落語風に

2020-10-25 14:22:00 | 日記

三密1

()

 このご時世でございます。私が住んでおります辺りでは毎日区役所の宣伝カーが「不要不急の外出を控えましょう」とか、「三密を避けましょう」などと、上の空で聴いておりますので、細かい事はすぐに頭から抜け落ちる。いや髪の毛ぇの話やありまへん。

(本題)

「和尚さんちょっと聴かせて頂きたい事おましてな、ホンで来さしてもらいました」

和「さんかいな?何やえらい殊勝な顔しなさって、なんか悩みでもおますんか?

「いや、ちょっとツレに聞くのも体裁わるいんで、物知りの和尚さんにお伺いしょう思いまして」

和「わかる事ならどうにかお話出来る思います。まずは何を聴きに来なさった」

「三密という事お聞かせ頂き

和「偉い!」

「ぁびっくりしますがな。急に大きな声だしはって、お気に障る事言いました?」

和「いやいや怒っている訳やない。さんから三密の事を尋ねられるとは今日ほど嬉しい日はない

「別に泣かんでも

和「では三密の事出来るだけわかりやすくお話しましょう。三密のもとになるのが身口意(しんくい)の三業と申し中々難儀なもので」

「そうそう、大家さんとこの前栽の松もシンクイムシにやられまして枯れてしもた」

和「カミキリムシの幼虫の話じゃない。身体を使ってすることと、口から出る言葉、それが人の心がもとになっているという話で、それを三業と申します。業が深いとか因業な人とかの業やな」

「大家さんみたいな人の事でっか?陰でみんなであの因業ジジイと褒めてますけど」

和「話してる先から業を積んではいけません。悪口は口の業の一つです。口業といえばほかに妄語とか綺語とか両舌などと言いましてな」

「何や難しなってきました。噛んで含めて教えておくなはれ」

和「難しなりましたか?悪口のほかに、人をだます言葉、知ったかぶりする言葉を妄語と言い、綺語とはしょうもない話の事、両舌とは二枚舌の事でな」

「ほな、妄語たらと両舌は一緒でっか?」

和「そうじゃないそうじゃない、二枚舌は今では単に嘘をついてだます事に使われていますけどな、本来は仲の良い人を仲違いさせる言葉のことですわ」

「そうでっか?勉強になりましたわ」

和「それでな、身業というのは身体でやる悪い事でな、してはならない事の一番は人を殺す、それを殺生といい、物を盗む、それを偸盗と言います。また浮気したりしてつれあいを泣かすとか、セクハラなど道ならぬ色事をすること、それを邪婬と言いますのじゃ。人としてしてはならない事をすることですわ。それでな、身体と言葉の業はな、全て心から起こります。貪瞋痴の三毒のことで貪というのは欲張って物を欲しがったり物惜しみすることで、瞋とは平たく言えば怒ること、痴とは世の中の道理が分からぬこととでも言うておきましょう」

三密はどこ行ってしもたんですか?」

和「ここまでが前置きで、ここからが三密ですわ」

「えらい長い前置きで

和「これだけ話しておかんと三密のお話はできませんので、修行いうか業を積まぬように振る舞い、物を言い、心をちゃんとおさめれば、思わず知らずにいずれは良い行いが身につき、思いやりのある話ができるようになる。業が大きな知恵に変わるという事です。仏道修行より毎日のお仕事をこなして行くことの方が三業を三密に変える修行になります。まあ修行される方は、転識得智して即身成仏されてお悟りを開かれたなら三業は自ずと三密に転ずると……

「そこまでで結構でございます。また難しなりそうですので、続きはまたの機会に聴かせていただきます。ありがとうございました。。良いお話を聴かせていただきました」

(帰りの道での独白)

……(お寺でええお話聴かせて頂いて心が洗われたようないい気持ちになったわ……あれ?なんか分からんけど……な〜んかしっくりせんな、あ、そうや。役所の宣伝カー、確か三密を避けましょう言うてた。なんでや?あ、頭こんがらがってきた。ケーキ屋のきっちゃんに相談しょ。きっちゃんあれで案外物知りやねん)

(三密2に続きます)