マレーシア・クチン市で、11月28日から開催されていたシャンチー(中国象棋)の第19回アジア選手権は、12月2日、閉会式が行われ、成績公布と表彰が行われました。
◆男子団体(16チーム)
1.中国 2.ベトナム 3.中国マカオ 4.中国香港 5.東マレーシア 6.中華台北 7.マレーシア 8.シンガポール 9.ブルネイ 10.フィリピン 11.カンボジア 12.タイ 13.インドネシア 14.ミャンマー 15.日本 16.オーストラリア
日本はミャンマー、カンボジアに勝利し、2008年以来4大会ぶりの「最下位脱出」を果たしました。オールノンチャイニーズ/ノンベトナミーズ(NC/NV)で構成されたチームが、アジア選手権で2勝を上げたのも、最下位にならなかったのも19回の歴史の中で初めての「事件」です。そのことに歴史的な意義があります。
今回の2勝はもちろん出場した選手の努力の成果ですが、これまでアジア選手権に出場した多くの選手たちの、膨大な「ゼロ」の積み重ねの上に達成されたものであることを忘れてはなりません。これまで彼らが敗れた棋譜の研究が、大きな役に立ちました。
長いシャンチーの歴史の中では小さな一歩ですが、やはり一つの「ゼロの突破」であることに違いはありません。女子、ジュニアも含め、チャイニーズ/ベトナミーズの厚い扉をほんの少しこじ開けた大会でした。
日本チーム個人別成績
所司和晴 2勝2敗3和 勝率.500
田中篤 2勝5敗 勝率.286
井上奈智 5敗2和 勝率.143
チーム体としては4勝12敗5和、勝率.310でした。
◆女子(10名)
1.陳幸琳(中国) 2.阮黄燕(ベトナム) 3.林嘉欣(中国香港) 4.陳茗芳(シンガポール) 5.余婷婷(東マレーシア) 6.張桂敏(マレーシア) 9.中村千鶴(5敗2和)
◆ジュニア(10名)
1.郭鳳達(中国) 2.游原碩(中華台北) 3.馮家俊(中国香港) 4.胡阮友惟(ベトナム) 5.黄志洲(シンガポール) 6.許逸涵(マレーシア) 9.佐藤颯(1勝5敗1和)
今大会のすべての棋譜が『広東象棋ネット』にアップされています。
http://www.gdchess.com/XQData/
こちらの特設ホームページでも動態棋譜を見ることができます。
http://www.myxq.my/live/20161128/
アジア選手権に突入して以来、このブログへのアクセス数が飛躍的に増加しました。皆さんの関心の高さがうかがえます。
皆さんからの応援のコメントが、完全アウェーで戦っている日本チームの大きな力になりました。(シャンチーの日本チームはすべての国際試合が完全アウェーです。)
選手たちはシャンチーに集中するため、ひとつひとつのコメントに返信はしていませんが、すべて読ませていただき、大きな力をいただきました。あらためてお礼を申し上げます。
シドニーオリンピック女子マラソンで優勝した高橋尚子選手は、レースの翌日もシドニー市内を走っていたそうです。優勝者でさえそうなのですから、「最下位脱出」で浮かれている場合ではありません。また明日からシャンチーの練習です。
◎あなたもシャンチーのアジア選手権、世界選手権を目指しませんか?
今大会に出場した中村千鶴選手、井上奈智選手は、それぞれ日本シャンチー協会が実施する『シャンチー・トップアスリート育成プログラム』の4期生、5期生です。
試合会場でも、両選手が短期間でシャンチーの技量を向上させたことに、驚きの声が上がっていました。
協会では8期生の募集を行っています。
http://blog.goo.ne.jp/jxiangqi/e/21e42b03503502c03ab8f6b2741ee374
シャンチーをゼロから始める方でもかまいません。(中村選手も井上選手もゼロから始めました。)将棋の心得のある方、ない方を問いません。中国語ができる、できないも関係ありません。ただし努力だけは必要です。
2年間、愚直にシャンチーの勉強をしてみようと思う方はぜひご連絡ください。
jxiangqi#hotmail.com(#を@に変えて)
8年ぶりに「最下位脱出」を果たした日本チーム
閉会式であいさつをするアジアシャンチー連合会・林関浩秘書長(シンガポール)
優勝の中国チーム。いつの日か日本チームも必ず表彰台に。
◆男子団体(16チーム)
1.中国 2.ベトナム 3.中国マカオ 4.中国香港 5.東マレーシア 6.中華台北 7.マレーシア 8.シンガポール 9.ブルネイ 10.フィリピン 11.カンボジア 12.タイ 13.インドネシア 14.ミャンマー 15.日本 16.オーストラリア
日本はミャンマー、カンボジアに勝利し、2008年以来4大会ぶりの「最下位脱出」を果たしました。オールノンチャイニーズ/ノンベトナミーズ(NC/NV)で構成されたチームが、アジア選手権で2勝を上げたのも、最下位にならなかったのも19回の歴史の中で初めての「事件」です。そのことに歴史的な意義があります。
今回の2勝はもちろん出場した選手の努力の成果ですが、これまでアジア選手権に出場した多くの選手たちの、膨大な「ゼロ」の積み重ねの上に達成されたものであることを忘れてはなりません。これまで彼らが敗れた棋譜の研究が、大きな役に立ちました。
長いシャンチーの歴史の中では小さな一歩ですが、やはり一つの「ゼロの突破」であることに違いはありません。女子、ジュニアも含め、チャイニーズ/ベトナミーズの厚い扉をほんの少しこじ開けた大会でした。
日本チーム個人別成績
所司和晴 2勝2敗3和 勝率.500
田中篤 2勝5敗 勝率.286
井上奈智 5敗2和 勝率.143
チーム体としては4勝12敗5和、勝率.310でした。
◆女子(10名)
1.陳幸琳(中国) 2.阮黄燕(ベトナム) 3.林嘉欣(中国香港) 4.陳茗芳(シンガポール) 5.余婷婷(東マレーシア) 6.張桂敏(マレーシア) 9.中村千鶴(5敗2和)
◆ジュニア(10名)
1.郭鳳達(中国) 2.游原碩(中華台北) 3.馮家俊(中国香港) 4.胡阮友惟(ベトナム) 5.黄志洲(シンガポール) 6.許逸涵(マレーシア) 9.佐藤颯(1勝5敗1和)
今大会のすべての棋譜が『広東象棋ネット』にアップされています。
http://www.gdchess.com/XQData/
こちらの特設ホームページでも動態棋譜を見ることができます。
http://www.myxq.my/live/20161128/
アジア選手権に突入して以来、このブログへのアクセス数が飛躍的に増加しました。皆さんの関心の高さがうかがえます。
皆さんからの応援のコメントが、完全アウェーで戦っている日本チームの大きな力になりました。(シャンチーの日本チームはすべての国際試合が完全アウェーです。)
選手たちはシャンチーに集中するため、ひとつひとつのコメントに返信はしていませんが、すべて読ませていただき、大きな力をいただきました。あらためてお礼を申し上げます。
シドニーオリンピック女子マラソンで優勝した高橋尚子選手は、レースの翌日もシドニー市内を走っていたそうです。優勝者でさえそうなのですから、「最下位脱出」で浮かれている場合ではありません。また明日からシャンチーの練習です。
◎あなたもシャンチーのアジア選手権、世界選手権を目指しませんか?
今大会に出場した中村千鶴選手、井上奈智選手は、それぞれ日本シャンチー協会が実施する『シャンチー・トップアスリート育成プログラム』の4期生、5期生です。
試合会場でも、両選手が短期間でシャンチーの技量を向上させたことに、驚きの声が上がっていました。
協会では8期生の募集を行っています。
http://blog.goo.ne.jp/jxiangqi/e/21e42b03503502c03ab8f6b2741ee374
シャンチーをゼロから始める方でもかまいません。(中村選手も井上選手もゼロから始めました。)将棋の心得のある方、ない方を問いません。中国語ができる、できないも関係ありません。ただし努力だけは必要です。
2年間、愚直にシャンチーの勉強をしてみようと思う方はぜひご連絡ください。
jxiangqi#hotmail.com(#を@に変えて)
8年ぶりに「最下位脱出」を果たした日本チーム
閉会式であいさつをするアジアシャンチー連合会・林関浩秘書長(シンガポール)
優勝の中国チーム。いつの日か日本チームも必ず表彰台に。