シャンチー(中国象棋)の日々~三千年の歴史、5億人の愛好者

シャンチー(象棋)に関するニュースを(一社)全日本シャンチー連合会がお届けします。

「シャンチー」が『広辞苑』に

2008-01-14 | シャンチーあれこれ
1月11日発売された岩波書店『広辞苑』第6版に、「シャンチー」が新たに見出し語として収録されていることが分かりました。これはわが国で最も権威ある辞典が「シャンチー」を日本語として認知したことを示しています。

シャンチー【象棋】(中国語)中国将棋。

たった1行ですが、この1行に「シャンチーという競技を『シャンチー』という呼び名とともに日本社会に定着させたい」という日本中のシャンチー愛好者の思いが込められています。

今回の第6版では1万の新収項目があります。それについて岩波書店のホームページではこう述べています

「第五版刊行後に収集した10万の候補項目の中から,現代生活に必須の1万語を厳選して新たに収録しました.」

つまり「シャンチー」は「現代生活に必須」の語彙と認められたわけです。

さらにホームページでは次のように述べられています。

「今回の改訂でも,日本語の変化の姿を的確に捉え,いっときの流行にとどまらない,私たちの言語生活に定着した語を厳選して収録しました.その数,1万語.そこには,おのずからこの10年間の社会や生活の移り変わりが映し出されています.」

「シャンチー」は「いっときの流行にとどまらない、私たちの言語生活に定着した語」であり、「この10年間の社会や生活の移り変わり」を反映した語なのです。

ちなみに今回の改訂で『広辞苑』に新たに加えられた項目には、「温度差、認知症、カミングアウト、リベンジ、住基ネット、エコノミークラス症候群、ブログ」などがあり、いずれもこの10年の間に日本社会に定着した言葉です。「シャンチー」はこれらの項目と肩を並べる価値があるとされたわけです。「世界で最も歴史が長く、世界で最も競技人口の多いスポーツ」というシャンチーの世界的な地位から見ればむしろ遅すぎたといえるかもしれません。

これもシャンチーを愛する皆さんが、シャンチーというスポーツを「シャンチー」という呼び名とともに大切にし、育ててきた成果といえるでしょう。またマスメディアに携わる皆様が、「シャンチーというスポーツ競技を『シャンチー』という呼び名とともに日本社会に定着させたい」という私たちの声に耳を傾けてくださり、この競技の正式呼称・表記である「シャンチー」という用語を使ってきてくださった結果でもあります。厚く御礼申し上げます。そしてなによりも岩波書店の見識に敬意を表し、心より御礼申し上げる次第です。

どうか皆様がこれからもこのスポーツを「シャンチー」というわが国における正式呼称とともに愛し、育ててくださるようお願いいたします。

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