goo blog サービス終了のお知らせ 

東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

靉光、岸田国士、昭和初期の女性たち - 長谷川利行展(府中市美術館)

2018年05月26日 | 展覧会(日本美術)
長谷川利行展-七色の東京
2018年5月19日〜7月8日
府中市美術館
 
 
本展の構成
 
1   上京-1929  日暮里:震災復興の中を歩く
2   1930-1935  山谷・浅草:街がアトリエになる
3   1936-死  新宿・三河島:美はどん底から生じる
 
 
 
   以下では、長谷川利行の人物像を見ていく。
 
 
長谷川利行
《靉光像》
1928年、個人蔵
  
   年下の画家、靉光(1907年生)の家に泊まったときに、靉光のパレットと古いキャンバスを使って、わずか30分で仕上げたという作品。
 
 
 
長谷川利行
《針金の上の少女》
1928年、個人蔵
   「舞台の端から端に渡らせた一本の髪の毛のように細い針金」というか綱の上に横たわり、ポーズを決める曲芸師。
 
 
 
長谷川利行
《子守娘》
1928年、個人蔵
 
   ルオー作品を想起する。画家がよく通った質屋の娘を描いたという。赤いほっぺの女の子。
 
 
 
長谷川利行
《岸田国士像》
1930年、東京国立近代美術館
   画家から知人を通して描かせてくれと強引に依頼。言わば、押し売り。珍しく制作に4〜5日をかける。これを機に、画家は毎日のように劇作家を訪ね、小遣いをねだるようになったという。
 
 
 
長谷川利行
《少女(質屋の子守)》
1931年、個人蔵
 
 
 
長谷川利行
《二人の活弁の男》
1932年、信越放送株式会社蔵
 
  和装の活動弁士と洋装の活動弁士、黒と赤の対比。
 
 
 
長谷川利行
《女》
1932年、京都国立近代美術館
  横たわる着衣の女性。友人の画家の妻がモデルとされている。
 
 
 
長谷川利行
《大和家かほる》
1935年、個人蔵
  浅草の劇場「木馬館」専属の安来節のディーヴァ「大和家かほる」。
 
 
 
長谷川利行
《ノアノアの少女》
1937年、愛知県美術館
   当時新宿にあった喫茶店ノアノアの女給。

 

   長谷川の人物画を興味深く観る。
 
 
長谷川利行
《自画像》
1925年頃、個人蔵
 
長谷川利行
1939年、矢野文夫撮影


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。