「60年に一度の勅封般若心経」開封法会の特別公開 旧嵯峨御所 大覚寺・
歴史的秘仏公開 比叡山 延暦寺めぐり
旧嵯峨御所 大本山 大覚寺と天台宗 比叡山延暦寺の諸堂を巡って参りました。
団体でしか入場できない場所もあり、バスツアーでの参加となりました。
旧嵯峨御所 大本山 大覚寺
場所は嵐山に近い場所に有ります。
平成30年厳修嵯峨天皇宸翰勅封般若心経1200年戊戌開封法会 参拝
弘法大師空海を宗祖と仰ぐ真言宗大覚寺派の本山。
正式には旧嵯峨御所大覚寺門跡と称し、嵯峨御所ともよばれています。
平安初期、嵯峨天皇が檀林皇后とのご成婚の新室で有ります離宮を建立されましたが、これが
大覚寺の前身・離宮嵯峨院で有ります。
弘法大師空海のすすめにより嵯峨天皇が浄書された般若心経が勅封(60年に一度の開封)
として奉安され、般若心経写経の根本道場として知られています。
明治時代初頭まで、代々天皇もしくは皇統の方が門跡(住職)を務めた格式高い門跡寺院で有ります。
いけばな発祥の花の寺でもあり、「いけばな嵯峨御流」の家元でも有ります。
宸殿(しんでん)
江戸時代、後水尾天皇より下賜された宸殿造りの建物。
天皇に入内された徳川2代将軍秀忠の娘、東福門院和子が女御御殿の宸殿として使用されていたものであります。
御影堂(みえどう)
大正14年建造。大正天皇ご即位に際し建てられた饗宴殿を式後賜り移築されたもの。
心経殿の前殿でもあります。 内陣左右に嵯峨天皇、秘鍵大師(弘法大師)、後宇多法皇恒寂入道親王など大覚寺
の歴史に大きな役割を果たされた方々の尊像が安置されています。
正寝殿(しょうしんでん)
書院造り 上段の間は後宇多法皇が院政を執られた部屋で、執務の際は御冠を傍らに置かれたことから、
「御冠の間」と呼ばれています。 南北朝媾和会議が、ここで行われたと伝えられています。
五大堂(ごだいどう)
江戸時代中期(天明年間)に創建されたものであります。
現在の大覚寺の本堂であり、不動明王を中心とする 五大明王が安置されています。
勅封心経殿(ちょくふうしんぎょうでん)
大正14年、法隆寺の夢殿を模して再建されました。
殿内には、嵯峨天皇をはじめ、後光厳、後花園、後奈良、正親町、光格天皇の60年に一度しか開封されない
勅封心経を奉安し、薬師如来像が奉伺されています。
勅使門(ちょくしもん)
江戸時代、嘉永年間(1848~1854)に再建されました。
全体は素木造りですが唐破風の部分のみ漆を塗り、金鍍金の飾り装飾が施されています。
心経宝塔(しんぎょうほうとう)
昭和42年(1967)、嵯峨天皇心経写経1150年を記念して建立されました。
基壇内部に「如意宝珠」を納めた真珠の小塔が安置されています。
宝塔内部には弘法大師尊像が祀られています。
各 、建物については、一部パンフレットより引用しています。
世界文化遺産 天台宗 比叡山延暦寺
比叡山は大きく三塔の地域に分けられ、これらを総称して「比叡山延暦寺」といいます。
横川地域
延暦寺三塔の中で、一番北エリアにあり、慈覚大師円仁によって開かれ、源信、日蓮、道元など、のちに名僧と言われた人たちが修行に入った地。 横川中堂(聖観世音菩薩)、元三大師堂(四季講堂)などの諸堂があります。
「日蓮聖人修行の地」
これより、延暦寺横川地域
横川中堂
西塔地域
静寂境であり、釈迦堂(釈迦如来)を中心に、浄土院(阿弥陀如来)、居士林(こじりん)などがあります。
「親鸞聖人修行の地」
釈迦堂
東塔地域
比叡山延暦寺(三塔十六谷)の中心で、総本堂の根本中堂(薬師如来)をはじめ、大講堂(大日如来)、
法華総持院東塔などの堂塔が集まっている。
国宝殿もこの地域にあります。 「法然上人修行の地」
修復中の総本堂
延暦寺の教え
1,200年前伝教大師最澄上人は、日本の国の安泰と国民の幸せを祈って日本人に合った仏教を比叡山に開きました。 その教えの根本となすものは、「個々が思いやりの心を持って一隅を照らす人になる」すなわち、一人ひとりが相手の立場になって考え、自分のできることを精一杯行うことが、周りを良くすることにつながると言うことです。 後世、この様な教えに基づいて、様々な高僧が集い、特に鎌倉時代には、法然、栄西、親鸞、道元、日蓮などといった祖師方が比叡山で血のにじみ出るような命がけの修行の末自己の信じる道に従って一宗一派を開かれたのであります。 (諸堂めぐりパンフレットより)
国宝殿
国宝殿の名前は、伝教大師最澄筆「山家学生式」のなかにある「一隅を照らす、これ則ち国宝なり」という言葉から名づけられました。 伝教大師の御真筆をはじめ、比叡山延暦寺が所蔵する国宝・重要文化財を含めた仏像・仏画・書跡など貴重な文化財を管理・保存するため、平成4年(1992)に開設されました。
釈迦如来坐像
広大な敷地に点在する諸堂について、参拝出来ていない箇所が多く今回廻った場所はほんの一部で有ります。
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