暑い。作業中の滝汗で畳が汚れるのを避けるため水分補給を必要最低限に抑えていたら天啓のようなものが聞こえるようになった。そっと耳を傾けて聞いてみる。「夏だ。夏だよ。夏だけど。夏です。夏である。夏でんがな。夏ですから。夏なつナツ夏…」頭の中で反響を繰り返す夏の声。明日天気になあれ。