物価高は日本の現象だけでなく、何処の国もこれが切実な課題だ。
ではこれが今年中で終焉するかと言われれば、難しいと言うしかない、何と言ってもロシアがウクライナに戦争を仕掛けて、エネルギーが入手困難となった事が大きい、日本は近場のシベリアからのLNGが来なくなった、このプロジェクトは日本が開発した様なものだから、ショックは大きい。
欧州もロシアからパイプラインで輸送されていたから、途中のバルブを閉めれば、来なくなる、多くの国がこれに頼ったから、その他からルートから代替エネルギーが有ればどうにかなるが、これは簡単ではない、自然エネルギーも有るが、これは太陽が余り当らない、とか風が吹いていない、川とか湖がない等自然環境次第の部分に依存するから持つものと待たざるものでは差が出てしまう、何より大量に供給できないと言う欠点が有る。欧州は小国が多いから余計に困窮する、一応欧州では電気の共通融通ルートがシステム化されているが、全てのEU加盟国ではない。
こんな時にEUの加盟国を増やした問題点が表面化したから、個人的に思う事は経済格差と人口数の違い、旧ソ連の仲間で有った事がエネルギーで窮地に陥った、等で格差が有る事の不都合が出てしまった。
こうして欧州は景気が悪いのが来年も続く、アジアは中国が不動産バブルの崩壊で経済が回らなくなった、GDPの3割以上が不動産ビジネスだから、これは不味い政策で有った、日本のバブルが有ったから、不動産を経済の基本としたのは、どう考えても土地は国のものだから、不動産で経済を回そうとした習政権は間違えた。
一帯一路と言う壮大なプロジェクトは一時休止となる、人口が有る程度有れば経済に良い影響が有るとは言えなくなった。
中国を経済成長に持ち込んだのは日本、ドイツ、そして米国だ。自国の製品やサービスを買ってくれると思い気や、その前に中国の安かろう悪かろうの商品が大量に出回った、これに依り日本製と韓国製は中国に取られてしまった、特に日本製品なら諸外国に売れると分かったので偽物を世界に流してしまったから、日本の信頼も落ちた商品は有る。中国の人海戦術に負けたし、製造受託していれば高度な商品でも造れるようになるから、特に家電品は価格面で対抗出来ないから売れなくなった。
日本は今でも貿易では10%以上有るが、徐々に縮小して行くだろう、中国の人口の多さで買ってくれるだろうと投資したが、トータルでプラス・マイナスの数字が出ていない様だ、持ち出しでなければ良いがと思うのだ。
中国が経済でも政治でも強気になっているのは、大国にした資本主義の3カ国が悪いからで、その中でドイツが1番悪い、2番目は日本で3番目は米国だろうと思う。