残念だが非常に暗い、何か一つでも明るい材料や会社が有るのかと経済や製造・技術動向の記事を拾ってみた、しかし「ない」が答え。
これはかなり深刻な状態です、国内に元気な会社はないと思える、何でかと考えて見る良い機会がこのStay Homeなんだが、残念ながら行楽地へ出掛ける事が優先らしく混雑している、皆さんは給料を会社が支給するからもらう、その根本理由は働いているから、と思っているが額に見合う働きをしているかと、聞かれてそうだと答えられますか、半分以上は補助的な仕事で、稼げる社員は数割程度でしょう、その中で数人が数十億規模の事案をヒットさせていれば会社は回る、多くの会社にはスーパーヒーローがいないから赤字会社が多い。
不景気なのに何故、株は値上がりしているのと気になる疑問が湧くでしょう、今は景気と株の動きは関係ないですね、余裕の金持ちがマネーゲームしているだけ、それに上手く便乗すれば儲けられる。
都内でも中心地に近いとか、6m以上の道路に面していて余り奥まってない所なら、当然庭付きは無理で10~15坪程度の土地に3階建ての分譲が5年前で6800万円位、今は9000万円前後で売り出し中が有る、こんな貧弱な建物を買ってもローンが払えるのと気になる、しかし建物が完成する頃には完売するから驚きです。彼方此方でこんな建物が建築中なのが都内でも便利の良い所。
買える人は給料500万円位では無理だから800万円以上ないと買う、とはならないでしょう。都内でもかっては工場地帯や古い築60年位の戸建てが密集していた所を時間を掛けて買収し高層アパートに生まれ変わっている、その部屋は1億円前後が相場だから、狭い土地での3階建てでも買いとなる心理は判ります。しかし日本の会社は生き残れるの、が疑問の一つです。大会社で有るほど組織を維持出来なくなっている、30年前からのバブル後を今でも引きずっている会社は有る、事業部の解体や売りを推進している会社に勤めて居れば、家と言う大金が必要な買い物に躊躇するだろう、大会社が消滅したのがバブルだ、その2波というか現在進行形で解体やスリム化を推進している会社は有る、鉄鋼大手の日本製鉄は吸収合併を繰り返しても大変な状況に有る、ソニーは一時どうなるかと心配したが、事業の中身が大きく変わり電機メーカーでないが生き残っている、次の不安と思われる会社はパナソニックだ、ここも三洋電機を子会社化したが結局失敗して台湾企業に売却、主力の電池事業を解体してしまった、世界に誇る太陽光電池事業を10年で失う、パソコン事業も無いどころか白物家電も中国と東南アジア現地工場か委託で生き延びている、来年から組織の大編成を行う、これが成功する保証はないから、幾つかの事業の売却は有るだろう、これでは家を買う気にはなれない、関西が主戦場だから東京には関係者が多くは住んでいないが、噂で大変だろうと想像する。
その関東には解体進行中の大会社が有る、東芝です。この会社は日本に利益をもたらした商品や事業が有ったが、ウエスティンハウスと言う原子力開発会社を当時で6000億円?程度で買収した、これが幸運をもたらせなかった、M&Aの失敗例で、皆様の会社でも海外事業のM&Aが行われていると思うが、身の丈以上の金額を投資したと、社内で噂されているのなら、多分失敗でしょう、実に多くのM&Aが実行されているが、日本国内で事業を成功させられないのに海外の事業を成功させられる訳がない、この出発点が不成功の始まり、筆者も35年位前にアメリカの会社のM&Aに関わった事が有り、こんなにも多くの会社が売りに出ているとは驚いた。
心配なのが武田製薬だ、外人社長が6兆円も出して買収した会社が、思うような成果が出ていない、競争の激しい分野で有るからM&Aが頻繁に行われている産業群だ、幾つかの大衆薬事業が売り出されている、解体進行中の会社だ。
フランス人社長で若いからまだ10年は社長で居られるが外からスカウトされる場合は有るだろう、そうなれば一気にお荷物化するかもしれない、買う会社は現れないだろうからバナナの叩き売り状態になるだろう。
そうならない為に日本人経営者に頑張れと言えない位に外人支配された会社になっている、消える会社の一つかもしれない。
今話題は半導体事業だ、1980年代の一時期世界一で有ったが、今や韓国に引き離され、中国にも勝てない分野だ、当然台湾には大負けしている。
何と言う無様な姿が今だ、産業とすれば多くの分野の集合体だから部品や素材で優位な分野は有るが、正直儲けの少ない分野だ。やはり完成品がないといけない、そしてその商品のマーケットは世界だ、安易に中国に引き込まれて技術と製造が盗まれた、海外企業のニーズに対する貪欲な中国の戦略に、こうも簡単に許した経営者がだらしない、サプライチェーンを築くのに協力した多くの日本企業は引くに引けない、日本に帰れと表向き言っても日本で直ぐには作れないし高齢者しか現場で働ける人材がいない、賃金を中国並みにして2百万人の海外労働者を入れる覚悟が有れば可能だ、どうする、もう直ぐ選択の時期が来る、その為には今の政治組織を大幅に変えなくてはならない、経団連も解体して柔軟な組織にする、大手術をする勇気が有るのかと問いたい。
今や日本は、学問の分野も経済と技術分野でも後進国並みにランクダウンしている、これに早く気付いて舵を大きく切り替えられる人材がいたならばと、残念だが日本の弱点に手を加えられる真のリーダーが居ない。これが日本の不幸の始まりになるか可能性が有るから未来に悲観的だ。