今日は、『満室経営の2つのターゲットと4つの進め方』のうち、C賃料や募集条件を適切に設定する、D客付け業者に利益をもたらすプランを考えていきます。
C賃料や募集条件が適切であるか否か、適切な条件を導き出します。
地域によっては、入居希望者が著しくいない時期があります。そのような場合は、家具や家電を実際に購入しモデルルームとして募集します。賃料を気持ち上げられる場合もあります。また、複数の空室がある場合は、家具家電無しの賃料と家具家電付きの場合の賃料を明示することもできます。
賃料の設定を賃料のみとするか、賃料+共益費とするのか、また、敷金礼金はゼロでいいのか否か、フリーレントはどうするのか、またフリーレントをつけた場合に短期解約のペナルティをつけるのか否か、保証会社は必須なのかなどを考えて決めます。
今年の4月1日から民法が改正され、連帯保証人の極度額を定める必要が出てきています。そのほか修繕や原状回復についても改正後の民法で定められています。
D客付け業者向けの広告料(AD)を検討します。例えば2ヶ月分のAD設定をし、客付け業者の判断で、それをフリーレントに好きなだけ振り替えることができるようにすることもあります。客付け業者が案内時の状況でアレンジでき、それは、その仕組みを知らない見学者に対して客付け業者の力の誇示にもなるのです。広告料(AD)という実利だけではなく、案内してくれる人の自己重要感を満たすことも成約に大きく結びつくのです。
まとめると、4つの進め方、A共用部を綺麗に、B設備を整える、C賃料や募集条件を適切に設定する、D客付け業者に利益をもたらす。その要はマーケティングとなります。2つのターゲット・セグメントの見極めや設定が4つの進め方(ABCD)を企画する基本となります。
空室がなかなか決まらないときは、より細かくターゲット・セグメントを定めなおしてみてはいかがでしょうか。今までにない設備や募集条件が生まれてくる可能性もあります。