糸と色と。組紐職人 藤岡かほりのブログ

2/22はやっぱり猫の日

昨日、2022/2/22はやっぱりニャンニャンニャンで猫の日ですよね🐈‍⬛(一つ前の投稿参照)


帯締めにもいます。猫ちゃんが🐈




こちらは、組紐の組み台の一つ、高台(たかだい)を使って組んでいます。


こちらが高台。


※写真は実演用なのでコンパクトな半畳分程のもの。



普段は一畳分のスペースを占める高さも腰ほどのあるものを使用していますよ。



腰掛けた正面にある神社の鳥居のような部分に糸を掛け、糸の先におもりをつけてそこから左右に垂らし(玉つけ、という作業)組んでいきます。

柄を出す時には、糸は表になる糸を上段に、裏になる糸を下段に、と分け、

『綾書き(あやがき)』という、柄の設計図・手順書(音楽でいうところの楽譜)に沿って上段下段の糸を入れ替えなどして柄を出していきます。



何やら忍者の暗号文のようです😆
数字は糸の配置順、『ナミ上ル』や『上一下二』というのは楽譜でいう『♯』や『♭』のようなものです。




通常無地部分は『ナミ』で綾を取ります。



綾を取る、というのは、この写真のように糸の間に手を手前から数本おきに(規則によって2本ずつ、など)潜らせていくことです。


『ナミ』では下段のみ、上段のみの綾を取るのですが、『上一下二』では上を一つ取った後下を二つ取り、『789上二』では手前から7,8,9番目の糸を上下入れ替え、上を二つ取り下に戻る(一つ取る。これは書いていないけどそういう事なのです)


これを“解読”していくと初代から受け継がれてきた綾書きの柄も出すことができます。
何百年も前の作曲家が書いた曲を、その楽譜を読むことで現代の私たちが演奏できる、綾書きはまさに楽譜のようですよね。


綾書きはその家ごとに伝わる大事なもの。
いわば秘伝の書


\極秘/
可愛らしい文字で極秘感あまりないですが😆


ですので、先に載せた綾書きも一部ぼかしています。




綾書きは代々受け継がれてきたものだけではなく、常に新しいものも作っています。
またお客様からのご要望で作ることもあります。


初めに載せた猫ちゃんもそうです。




今では藤岡組紐店の人気者🐈‍⬛


人気者のため、作ってはすぐ“もらわれて”いくので、催事でも中々実物をご覧いただけないことがほとんどです。


ご希望の色と歩数(足あと🐾柄の数)、長さでお作りいたしますのでお気軽にお問い合わせください🐾





因みにですが、足あと🐾のみで作り、犬派の方にも喜んでいただいています💕



細い“三分紐”の足あと🐾バージョンも作っていますよ♪








実は今、新しく猫バージョン組んでいます🐈ニャー



淡いグレーベージュと可愛い菜の花色の組み合わせです。



好奇心旺盛な子猫ちゃんがトコトコ追いかけるイメージで選びました。




出来上がりはもうすぐなのですが、こちらをマルシェル限定で販売する予定にしていますので、気になる方、是非チェックしてくださいね。
楽しみにお待ちいただけると嬉しいです🐈




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