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糸と色と。組紐職人 藤岡かほりのブログ

あの人、を思う。

これから作る帯締めの色をどうしようか…

基本的に、選ぶのは2色。





今回はビリジアンを使いたい!というのは決めていたのでこのグリーンに合わせる色を選んでいきます。


たった2色だからすぐ決めてしまえば良いのですが、そのたった2色があれこれ迷って決められないのです。



▷ビリジアン×グレー
明度差は少ないので柄は目立たないけれどカッコいい系。大阪でお会いした“あの方”が好きそう〜


▷ビリジアン×薄いグレーベージュ
ご夫婦でお出かけを楽しまれている名古屋の“あの方”にお似合いだろうな…


▷ビリジアン×白+銀糸
ドレスでヨーロッパの街を歩いてるイメージ(私の妄想です)
いつも応援メッセージくれる“あの方”好きそうな組み合わせだな。



などなど考え出すとどれもこれも捨てがたく、かといってどの組み合わせも作ることも出来ずもどかしい時間でもあります。





結局、決めたのはこちら


ビリジアン×白+銀糸の組み合わせにしました。





これを高台(たかだい)という組紐の台にかけ
組み始めました。


高台による唐組(からくみ)の三分紐は
丸みを帯びだ菱形の連続柄が特徴の組み方です。


よく見ると…
組み始めの頭の部分はグリーンの菱形ライン、それ以降は白のラインになっています。


これは間違えたのではなく、色を反転させてみようと変えたら「あ、こっちの方が良い…」となりそのまま進めたものです(全て戻すのが面倒だった、というのも正解です笑)






実は
2018年の凛九初の展示会用に作ったこちらの帯締め



展示会にご来場くださった方に気に入っていただき即“お嫁入り”


写真は展示会に合わせて撮影していただいたもので、こんなにも美しく艶やかな表情に収めていただき私の宝物となっている大切な写真です。
パンフレットやホームページなど様々に使用しているのですが、それらを見かけた方からお問い合わせをよくいただいておりました。



その時は「また今度作りますね」などとはお答えしていたものの、中々時間が取れなかったことと、自分の中では“まだタイミングではない”と勝手に決めていたため先延ばしにしていました。



が、去年・今年と、この時の帯締めをお求めになった方と何度もお会いする機会があり(偶然、いやこれが運命⁉︎と驚くほど)、その中で「今だ!」と決心。
そうなると早いですね。




ただ、台に掛けて組み始めてみると、何だか違う気がして色を反転。


うん、しっくり。


同じ色の組み合わせで作ろうと思っても、その時の気分などによってしっくり来ていない時は、別注品でない限り今回のように変えてしまいます。…(一丁前に天才芸術家みたいな発言をしてみる)






伊賀でのお店番や別件などもあり制作ペースが遅くなっていますが、出来上がりましたらアップしたいと思います♪




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