みずほ銀が加ト吉側提訴、循環取引問題で

NIKKEI NET：社会 ニュース

加ト吉グループが、不正な循環取引をしていた問題で、みずほ銀行が、グループの加ト吉水産に未回収代金計約38億円の支払いを求め大阪地裁に提訴したという記事。

加ト吉が４月に公表した「不適切な取引行為に関する報告等」（ＰＤＦファイル）でも、みずほ銀行との取引にはふれていません。これはたしか、循環取引の相手先が循環取引で生じた債権を流動化により現金化していたという取引だったと思いますが、加ト吉側が不正に荷担していたとしたら、法的な責任もあるのかもしれません。会計処理については、通常であれば訴訟が提起されたからといって、必ずしもすぐに引当する必要はない（場合が多い）といえますが、この場合は取引が不正なものであることは会社自ら認めているわけであり、扱いが違うかもしれません。

加ト吉がすでに損失処理しているのであれば、会計上は処理したことになりますが、そうでない場合は、難しい問題を抱えることになります。

加ト吉はみすず監査法人が監査人です。監査難民認定第１号となるのでしょうか。

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