会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

東芝、赤字大幅拡大へ 6千億円超見通し 16年3月期(朝日より)

東芝、赤字大幅拡大へ 6千億円超見通し 16年3月期

東芝が、2016年3月期の業績見通しを下方修正するという記事。

「複数の事業で資産価値を切り下げる「減損」処理をし、損失が1千億円規模で膨らむ。昨年12月時点で純損益の赤字を5500億円と想定していたが、赤字幅は過去最悪の6千億円超に拡大しそうだ。

4日発表の15年4~12月期決算に合わせて公表する予定。社会インフラや半導体など幅広い事業で想定通りに利益が見込めなくなり、減損処理が避けられなくなった。」

「半導体事業の不採算部門など、グループ従業員の5%にあたる約1万人を削減する計画で、リストラ費用が16年3月期に2300億円かかると見込んでいる。」

従業員削減のための損失などは、リストラを決定した当期の損失でいいのですが、減損に関しては、なぜ過年度ではなく、当期なのかが(特に東芝の場合は)問われることになるのでしょう。

ウェスチングハウスの減損はやらないようです。年1回必ずやらなければならない減損テストの結果は出ているはずですが...。

東芝 最終赤字が7千億円規模に拡大 28年3月期決算、下方修正へ(sankeibiz)

「関係者によると、東芝は保有設備などの減損損失がふくらむほか、半導体事業では主要製品の市況悪化が利益を押し下げる。また、計約1万人の人員削減に伴うリストラ費用も当初の想定を上回る見通しだ。

このほか株式市場の混乱などで年金の運用が厳しくなっており、会社側が負担する関連費用も業績を圧迫したとみられる。一方、米原発子会社ウェスチングハウス(WH)の減損処理については、今回の修正に盛り込んでいないもようだ。」

こちらの会社も大詰めです。

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