会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

監査人交代事例3件(日本通運など)(4月28日)

4月28日発表の監査人交代事例です。トーマツが関係するものが2件あります。ジャスダック上場会社を退任し、東証1部上場の大企業を獲得しています。

1.日 本 通 運(東証1部)

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

新日本→トーマツ 、の交代です。

監査継続年数が理由となっています。

「監査役会は現監査法人の監査継続年数が長期にわたっていることから検討を行ない、グローバル面でのガバナンス強化を推進することも考慮した結果、上記3.の理由から後任として有限責任監査法人トーマツを会計監査人として選任するものであります。 」

現監査人の就任年は1967 年です。(たしかに長い。)

「グローバル面でのガバナンス強化」が具体的に何を指しているのかは、よくわかりません。新日本もビッグ4傘下ですから、強力なグローバル・ネットワークを利用できるはずですが...。

2. 植 松 商 会(ジャスダック)

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

トーマツ→霞友有限責任監査法人、の交代です。

監査継続年数や監査報酬などを理由としています。

「当社の会計監査人である有限責任監査法人トーマツは、2021 年6月 18 日開催予定の第 67 回定時株主総会終結の時をもって任期満了となります。当該会計監査人については、会計監査が適切かつ妥当に行われることを確保する体制を十分に備えているものの、監査継続年数が長期にわたっていることや当社事業規模に見合った監査対応及び監査費用の相当性等について、他の監査法人と比較検討した結果、上記3に記載の理由により、その後任として新たに霞友有限責任監査法人を会計監査人として選任するものであります。」

現監査人の就任年は、1996年です。

3.ガーラ(ジャスダック)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

海南監査法人→仁智監査法人、の交代です。

現監査人との間で、監査報酬の折り合いがつかなかったそうです。

「当社は海南監査法人と第 29 期に向けた監査契約について協議をいたしましたが、海南監査法人から、監査継続年数が長期に及ぶこと及び経営環境の変化等に伴う監査工数の増加による監査報酬の増額が見込まれる中で、監査報酬についての折り合いがつかないことを理由として第 29 期の監査契約の更新を辞退したい旨の申出を受けたため、これを契機として、当社の事業規模に適した監査対応と監査費用の相当性等も考慮し慎重に検討した結果、これを了承し、その後任として仁智監査法人を新たな会計監査人として選任することを決定したものであります。」

現監査人の就任年は、2014 年です。
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