東証2部上場の省電舎ホールディングスが不適切会計処理の可能性を発表したという記事。
「省電舎ホールディングス(2部、1711)は2日、過去に売上高の一部を前倒しで計上するなどの不適切な会計処理が行われた可能性があると発表した。併せて、第三者委員会を設置し2013年3月期から17年3月期を対象に、有価証券報告書やそのほかの適時開示資料についてその妥当性を検証することを明らかにした。」
決算発表も延期するそうです。
会社のプレスリリース。
不適切な会計処理に関する第三者委員会の設置及び平成 30 年 3 月期決算短信開示延期に関するお知らせ(省電舎ホールディングス)(PDFファイル)
今までの調査で、以下のような問題が出てきたそうです。
「① 工事進行基準適用案件(売上総額約 5 億 10 百万円)において売上の一部につき前倒し計上(平成 28 年 3 月期に 2 案件)
②売上計上(約 23 百万円)済みのバイオガス案件につき、実際の入金がされておらず、翌期に引当金計上して当該期に減損したものの、売上計上が不適切であった可能性(平成 26 年 3 月期に 1 案件)
③インドネシアPKS事業(注)における平成 29 年 3 月期に減損した立替金(約 44 百万円)について減損時期の適切性(平成 28 年 3 月期に 1 案件)
※インドネシアにおけるパームヤシの殻をバイオマス燃料として輸入販売する事業」
「上記報告の他、外部からの指摘により、平成 26 年 3 月期のバイオガス事業における工事進行基準適用案件 1 件(売上総額 1 億 81 百万円)において、原価の付け替えの可能性を把握しております。」
ひとつひとつは、ものすごく大きいというほどではありませんが、会社の規模(2017年12月末純資産が8億円弱、第3四半期累計売上7億円弱)からすると、重要性基準を超えるのでしょう。
直近の決算短信。
平成30年3月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結)(省電舎ホールディングス)(PDFファイル)
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