ジャスダックに上場していた「Nuts」(破産手続き中)の元実質経営者と金融ブローカーに対し、金融商品取引法違反(偽計)で有罪判決が下されたという記事。ただし、執行猶予付きです。
「株価つり上げなどの目的で虚偽の情報を開示したとして、金融商品取引法違反(偽計)罪に問われた「Nuts(ナッツ)」(東京、破産手続き中)の元実質経営者×××××被告(56)ら2人の判決が7日、東京地裁であり、野沢晃一裁判官は「市場の公正を害する危険が甚だ大きい」と述べ、同被告に懲役2年2月、執行猶予3年(求刑懲役2年6月)を言い渡した。」
「判決によると、×××被告らは同社の株価つり上げや新株予約権の行使促進の目的で、2019年6~12月、医療施設の会員権販売の売上高が実際は計2000万円だったにもかかわらず、計5億6300万円だったとする虚偽の事実を7回にわたり公表した。」
Nutsを監査していた監査法人元和がなぜか急に解散するなど、監査業界にも影響があった事件でした。
医療ビジネス売り上げ偽装事件 元会長に有罪判決(テレビ朝日)
「東京地裁は7日の判決で「×××被告は実質的経営者として虚偽の売り上げの公表を了承し、振り込みを偽装する資金の手配を部下に指示した」「刑事責任は軽視できない」などと指摘しました。」
元社長への判決の記事。
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がん医療売り上げ偽装事件 元社長に有罪判決(テレビ朝日)
「東京地裁は30日の判決で「5億4000万円を超える巨額の虚偽の売り上げを公表したものであり、投資家の判断を誤らせ、証券市場の公正を害する危険が甚だ大きい犯行」と指摘しました。」
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その2(金融庁による告発について)
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