粉飾決算で融資金10億円詐取疑い 美容学校運営の元社長ら再逮捕へ
愛知県警が、「アミックテレコム」(倒産)という名古屋市の携帯電話販売会社の元社長(68歳)らを、詐欺容疑で逮捕する方針だという記事。
「捜査関係者によると、××容疑者らは2018年に債務超過に陥っていたにもかかわらず、資産や営業利益を過大計上した虚偽の決算報告書を銀行に提出し、計約10億円の融資金を詐取した疑いがある。」
「同社は23年8月末に負債総額約27億4000万円で破産。破産手続き開始申立書の中で、××容疑者は同社の粉飾決算について触れているが、「私は直接関与していない」と説明していた。」
美容サロンなどの運営会社を買収したり、「愛知中央美容専門学校」(昨年5月に閉校)を運営していましたが...
「捜査関係者によると、××容疑者は遅くとも17年には粉飾決算に手を染めていた疑いがあるという。だまし取った融資金を専門学校の運営や赤字の補塡(ほてん)に回していたほか、一部は××容疑者が個人で流用していたとみられる。」
粉飾決算で倒産、24年は過去最多95件 なぜ不正を見抜けないのか(Yahoo)(毎日新聞配信)
「粉飾決算をした企業の倒産が増加している。帝国データバンクによると、2024年に負債総額1000万円以上で倒産した企業9901件のうち、粉飾決算が確認されたのは過去最多の95件(前年比20・2%増)に上り3年連続増となった。
コロナ禍前から増加傾向にあったが、コロナ対策で実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)などの支援策が実施された影響で、経営不振が表面化しづらい状況が続いていた。23年以降に返済が本格化すると、支援で延命していた企業の破綻が顕在化。そのタイミングで不正が発覚するケースも目立った。」
「ある銀行の担当者は「融資は企業との信頼関係が前提にあり、はなから疑ってかかるのは難しい」と打ち明けた上で、「銀行のシステムや教育の至らなさにも問題があるのではないか」と自省する。
また、過去に融資先企業で粉飾決算があったという別の銀行関係者は「振り返ると、矛盾点に気付く余地はあったという反省もある。失敗から学ぶことと、企業との綿密なコミュニケーションも重要になる」と話した。」