金融庁が金融検査の年次報告書を発表したという記事。報告書の内容は多岐にわたっていますが、この日経の記事では投信の販売方法に関する内容について主にふれています。
「金融庁によると、銀行の投信販売は伸びているものの、預かり資産は13年度末で22兆円と09年度から横ばいが続く。同じ顧客が何度も投信を乗り換えたためだ。投信の平均保有期間は短期化しており、13年度末で2年と09年度に比べ1年近く短くなった。
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金融庁の試算では03~13年度にかけて2年ごとに売れ筋投信に乗り換えた場合、投資した元本は3%減ったという。販売手数料として元本の11%を支払っており、運用で得た利益(13%)の大半を失った格好だ。」
銀行の言いなりになってはいけないということでしょう。
地銀:中小企業向け融資2割強で採算割れ 金融庁検査(毎日)
「金融庁は、13年3月期決算で、地銀の中小企業向け融資が106行のうち二十数行で赤字だったと指摘。また、人口減少を背景に全都道府県で25年には融資残高が現在より減少し、経営環境が厳しくなると分析した。融資先企業に適切な経営改善策の提案を行い、同企業の資金ニーズに応えることなどで地銀の収益力を高めるよう求めた。」
金融庁 地銀ビジネスモデルに危機感示す(NHK)
「地方銀行の在り方を巡っては、市場規模に比べて銀行の数が多すぎる「オーバーバンキング」だと指摘されており、金融庁が地方銀行の将来に対する危機感を示したことで、地銀の再編が進むきっかけとなるかどうかが注目されます。」
地銀、中小融資の2割赤字 金融庁が初の検査報告(日経)(記事冒頭のみ)
「金融検査の年次報告書」というのは、たぶんこれのことだと思われます。
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金融モニタリングレポートの公表について(金融庁)
「テーマ別」という中では、
・経営管理
・反社会的勢力、マネー・ローンダリング(資金洗浄)への対応
・投資信託販売業務態勢
・ITガバナンス
が取り上げられています。
「金融機関全体としての監査機能強化のためには、内部監査、監査役監査、外部監査(会計監査人監査)の連携を密にする必要」という文言も見られます(「金融モニタリングレポートの概要」より)。
このレポートと同じ日に、金融庁幹部の人事が公表されています。
【人事】金融庁(産経)
金融庁もイラ立つ
投資信託の乗り換え勧誘を抑止する法(ダイヤモンド・オンライン)
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