東京電力の福島第一原発事故について、3月末までに、経済産業省原子力安全・保安院からレベル7に引き上げる可能性について報告を受けていたという記事。
「これに関連し、菅政権の別の政府高官は12日夜、3月15~17日の時点で、すでにレベル7に相当する量の放射性物質が放出されていたとの見方を示した。この高官は「引き上げるタイミングが適切だったのだろうかと正直思っている」と語り、認定が後手に回ったとの認識を示した。」
日本は損害を過少に公表する国だと思われることでしょう。報道を信ずるならば、原発の状況は落ち着いてきているのに、レベルの引き上げが遅れたことで、海外には、全く逆の印象を与えています。
企業の開示にとっても反面教師となる事例といえます。
福島原発事故、最悪「レベル7」 チェルノブイリ級に(朝日)
福島第1原発:「レベル7」事前に認識 安全委(毎日)
福島原発事故「レベル7」、専門家は評価制度に異論(ロイター)
評価基準自体にも疑問が出ているようですが、チェルノブイリほど深刻ではないというのであれば、今後、国際機関において評価基準を見直してもらい、今回の事故の評価を「遡及修正」し、チェルノブイリより下の分類にしてもらうしかありません。
日本も認めている国際基準に従った評価であれば、現時点ではそれに従うべきでしょう。
レベル7に引き上げたこと自体がおかしいと言っている新聞もあります。電力業界の宣伝費に相当汚染されているようです。↓
福島レベル7 「最悪」評価はおかしい チェルノブイリとは全く違う(産経)
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