バンナム元社員、会社スマホ4400台を無断で売り約6億円着服 民事訴訟へ
バンダイナムコホールディングス(東証プライム)の子会社、バンダイナムコエンターテインメントの従業員(昨年12月に懲戒解雇)が会社のスマホ4400台以上を無断で売却し、約6億円を着服していたという記事。
「2021年11月、社内で管理しているスマホなどのモバイル端末の数と、実際に使用されている端末の数に差異があることが発覚。調査したところ、元従業員の関与が明らかになった。元従業員は、15年4月ごろから22年4月ごろまでの間、自身が管理していたモバイル端末4400台以上を会社に無断で外部業者に売却し、約6億円を不正に着服していた。」
この元従業員に対しては民事訴訟を起こしたそうです。さらに刑事告発も検討しているとのことです。
子会社元社員、スマホなど4400台以上を無断売却…バンダイナムコHDが6億円賠償求め提訴(読売)
「端末はスマホゲームのテストやイベント展示などに使われており、主に元社員が発注を管理していた。社内システムに登録されている台数と、実際に使われている台数に開きがあり、調査したところ不正が発覚したという。」
これを読むと、利用者が固定していないような利用方法のようですから、管理は少し面倒なのかもしれませんが、それにしても、4400台なくなっていて気がつかないというのはどうなのでしょう。それとも、発注の段階で、水増し発注を行い、現場に送る前に横流ししていたのか...。7年間で約6億円ですから、年平均1億円弱であり、それなりに大きな金額です。
会社のプレスリリース。
当社子会社元従業員による不正行為及び同人に対する訴訟提起のお知らせ(バンダイナムコホールディング ス )(PDFファイル)
「2021 年 11 月に当該会社内にて管理システムに登録されているスマートフォンなどのモバイル端末の数と実際に使用されているモバイル端末の数に差異があることが発覚し、当該会社内にて調査を行いました。その後、2022 年 4 月に、当該元従業員の関与が疑われましたので、さらに調査を行いました。
その結果、当該元従業員は、2015 年 4 月頃から 2022 年 4 月頃までの間、自身が管理していたモバイル端末のうち 4,400 台以上を当該会社に無断で外部業者に売却し、これらの行為等により約 6 億円を不正に着服したことなどが判明しました。」
モバイル端末の管理システムがあるだけまし?
「本件による 2023 年 3 月期の連結業績への影響は軽微です。」
固定資産に計上せず経費処理していれば、会計上の影響はあまりないのでしょう。