M&Aで不適切な買い手仲介、初の取り消し処分 中企庁、社名も公表
中小企業庁のM&A仲介業者などの登録制度で、1社の登録が取り消されたという記事。社名も公表されています。
「24日付で登録を取り消したのは、18年設立のM&A DX社(東京都港区)。代表者は公認会計士の牧田彰俊氏で、M&A支援に専従する従業員は昨年2月時点で57人とされる。少なくとも8カ月間は再登録を認めない。...
中企庁が確認した同社の仲介事例では、買い手に買収資金が払えない疑いがあることを売り手に伝えず、結果的に株式代金も払われなかった。専門家でつくる第三者委員会にも諮り、登録業者が守るべきガイドラインで定めた善管注意義務に反すると判断した。」
このとおりだとしたら、たしかにひどい。
「M&A DX」 政府がM&A仲介会社を初の登録取消 “不適切な買い手と認識しながらM&Aを成立させた”(TBS)
「JNNの取材では、「M&A DX」は4つの会社側に同じ人物が関わる買い手企業を紹介していましたが、この人物をめぐっては経営権の譲渡後、会社の資金を抜き取られ、経営が悪化するなどのトラブルが相次いでいました。」
M&Aに係るトラブルの発生を踏まえた対応について(中小企業庁)(PDFファイル)
1社の登録取消しだけでなく、6社が注意・指示処分をうけたそうです。
「不適切な譲り受け側との M&A を支援した別紙の登録 M&A 支援機関 1 社について、中小 M&A ガイドラインにおいて求める善管注意義務に反する行為が認められたため、本日付けで登録を取り消すこととします。
〇さらに、47 都道府県に設置する事業承継に係る公的相談窓口である「事業承継・引継ぎ支援センター」において、同社との連携を停止します。
〇また、不適切な譲り受け側との M&A を支援した登録 M&A 支援機関 6 社に対し、本日付で不適切な譲り受け側の排除の徹底が求められる旨の注意を発出するとともに、適切な対策の検討・実施を指示しています。」