中部電力が、耐震補強工事で運転を止めていた浜岡原子力発電所の1号機と2号機を廃炉にし、代替機として6号機を施設内に新設することを決めたという記事。
「中部電力は22日、1、2号機の運転終了に伴う、設備や燃料の解体処理費など計約1550億円を、特別損失として処理することを決めた。この結果、09年3月期決算の連結純損益の予想を、220億円の黒字から780億円の赤字に変えた。」
理屈からすると、今後キャッシュフローを生み出すことはないわけですから、廃炉になる設備の簿価全部を償却(除却損計上?)し、さらに関連する廃棄費用全額を引き当てる必要があります(それを割引現在価値にするかどうかは両論あると思いますが)。
同社の臨時報告書(12月22日提出)(PDFファイル)
会計処理については以下の記述のみです。
「浜岡原子力発電所1,2号機の運転終了にともない、当社及び連結会社の平成21年3月期決算において、約1,550億円の特別損失を計上する予定であります。」
資産除去債務会計基準の適用はまだ先ですが、この件に関してはどういう会計処理になるのでしょうか。過渡期だけに難しい面があります。
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