倒産・注目企業情報 丸住製紙(株)ほか2社 負債総額約590億円
丸住製紙(株) と関連2社の倒産記事。2月28日に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けたそうです。
丸住製紙の負債総額は約590億円。
2008年11月期には約743億3500万円の売上高を計上していましたが...
「電子書籍やオンラインニュースなどのデジタル媒体の需要が高まる一方、当社が扱う新聞や出版物などの紙媒体の需要減など市場環境の変化から業績は次第に低迷した。そのため2019年以降、ペーパータオルやウエットティッシュなど衛生用品のほか、コスメ分野への新規進出といった新商材への取り扱いを強化した。この間、積極的な設備投資も実施し、2023年4月には約90億円を投じて大江工場に設置した衛生用紙抄紙機および加工設備が稼働していた。」
新型コロナの影響や原材料、エネルギー価格の高騰で大赤字が連続していました。
「2022年11月期は約117億1100万円、翌2023年11月期も約150億円の最終赤字を余儀なくされた。リストラ実施や金融機関からの支援、スポンサー支援などを模索して経営改善を目指した。こうしたなか、2月に入って主力の洋紙事業からの撤退を取引先に通知するなど動向が注目されていた。」
丸住製紙が民事再生法の適用を申請 ここ数年は100億円を超える赤字 愛媛県四国中央市(itv)
「東京商工リサーチによりますと、丸住製紙は新聞の部数減少などを受け、ピーク時の2008年に743億円あった売り上げが、去年は420億円まで落ち込み、ここ数年は100億円を超える赤字を出していました。」
400億円の売上で、100億円超の赤字が続くというのはきつい...
四国中央の「丸住製紙」民事再生法を申請 負債総額590億円 愛媛で過去2番目の規模【愛媛】(テレビ愛媛)(動画あり)
前号の特ダネ再掲/筆頭株主の丸紅も見限る/丸住製紙「債務超過」の崖っぷち(FACTA)(倒産前の記事)(期間限定で無料公開)
「しかし、近年の損益の悪化は著しい。売上不振と円安、原料高、燃料高にリストラ損も加わり、19年11月期から23年11月期まで5期間の最終損益は▲52億円、▲60億円、8億円、▲117億円、▲150億円と目を覆うばかり。23年11月期の時点では債務超過ではないものの、24年11月期も多額の赤字が見込まれており、債務超過転落が濃厚だ。」
「こうしたなか昨年暮れには「公租公課の滞納があり、地元自治体が滞納処分にむけて丸住製紙の取引先に調査票を送付した」(信用調査会社)との情報が流れた。」
KPMGも絡んでいるようです。
「前出事情通によれば「すでに丸紅に助けてもらうのは諦めた。KPMGや再生コンサルの経営共創基盤が入って支援企業を探している」という。」
名門、丸住製紙が民事再生法を申請、「2つの致命傷」とは?コンサルや銀行、ファンドも大混乱で再建は“茨の道”(ダイヤモンドオンライン)(記事の一部のみ)
「丸住製紙は、大手商社の丸紅が株式の32.2%を保有しており、丸紅の持ち分法適用会社である。だが、丸紅はグループ企業である丸住製紙への支援を見送る方針を早々に固めていた。」
「また、有力コンサル会社が23年に策定した、事業再生計画案が失敗に終わったことで丸住製紙は深手を負った。なお、このコンサル会社とは契約を終え、丸住製紙は現在、別のコンサル会社と契約を結んでいるもようだ。再建に失敗したコンサル会社の実名とは。」
債権の取立不能又は取立遅延のおそれに関するお知らせ(愛媛銀行)(PDFファイル)
「当該取引先に対する債権の種類及び金額(2025 年 2 月 28 日現在)
貸出金 2,241 百万円」