会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

NEC、1万人削減で通期最終損益が赤字1000億円に転落(産経より)

NEC、1万人削減で通期最終損益が赤字1000億円に転落

NECが、2012年3月期連結決算の当期純利益の予想を、150億円の黒字から1000億円の赤字へと大幅下方修正したという記事。業績不振やリストラが原因のようですが、税効果の影響もあるようです。

「携帯電話端末や通信機器の販売減を受けて、外注先を含めて1万人規模の人員削減を実施することとし、このため400億円の特別損失を計上。さらに繰り延べ税金資産の見直しで740億円の悪化要因となる。」

「業績下方修正は、中間決算時に3兆2500億円としていた売上高を3兆1000億円に引き下げ。これを受けて営業利益は900億円から700億円に、経常利益は550億円から350億円に下方修正した。」

第3四半期(2011年4月~12月)の数値をみると、法人税等の前年同期が△224億円(税引前利益△721億円)、当期は765億円(税引前利益△203億円)であり、税金費用が(税引前利益の改善による影響を超えて)急増しています。

決算短信では「税制改正および今後の業績見込みをふまえた繰延税金資産の見直し」を行ったと述べています。

平成23年度第3四半期決算短信(NEC)(PDFファイル)
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