あずさ監査法人、AI監査でリスク識別 23年度に本格導入(記事冒頭のみ)
あずさ監査法人が会計監査へのAI導入を本格化するという記事。あずさ独自の動きというよりは、KPMGがカナダの会社と提携して、KPMGの監査システムにAIを組み込むということのようです。
「大手会計事務所KPMGインターナショナルの日本メンバーであるあずさ監査法人が会計監査への人工知能(AI)の導入を本格化する。まずは50~100社の2023年度決算の監査から活用する。監査先企業の大量の財務データをAIで分析し、不正や誤りのリスクを識別する。」
日経記事では、他の大手監査法人のAI活用にもふれていますが、こういうのは、本当に画期的な技術なのか、ビッグ4のうちどの事務所が先を行っているのかなど、よくわかりません。中立的な立場で、各事務所のシステムを比較し、ランキングをつけてくれるようなメディア(あるいは研究)はないのでしょうか。
KPMGのプレスリリースの日本語版(あずさの情報も加えているようです)。
AI監査を強化するMindBridge社との提携について(KPMG)
「KPMGインターナショナル(チェアマン:ビル・トーマス)と、MindBridge Analytics Inc.(以下「MindBridge社」)は、2023年4月24日、世界各国で展開しているKPMGのデジタル監査に高度な人工知能 (AI)を導入するための戦略的提携を発表しました。この提携により、KPMGの先進監査プラットフォーム「KPMG Clara」(注)上で、今後MindBridge社のテクノロジーを活用してAIを監査のプロセスに取り込むことで、予期せぬリスクの高い取引を特定し、監査の品質を向上していきます。」
「MindBridge社と連携して開発した分析ツール「KPMG Clara analytics AI Transaction Scoring」は、KPMGの一部のメンバーファームで監査適用あるいは試験運用されています。あずさ監査法人では、2023年6月期に試験運用を開始しており、2024年6月期以降に順次導入規模を拡大していく予定です。」
マインドブリッジ社のプレスリリース。2分弱の宣伝動画もあります。