日本株が低迷している背景には、日本の3つの異質が潜んでいるという解説記事。
「買いたい株が少ない」「買いたくない株が多い」「企業に改革を促す『装置』が乏しい」という3つですが、その内容は当該記事を読んでいただくとして、カゴメの例が面白いと感じました。
「「速やかにこれを処分します」。6月、カゴメはコーポレートガバナンス報告書で、持ち合い株を売られたら相手の株を売ると表明した。持ち合い解消を進めるとも、売りをちらつかせながら相手に売らないようけん制したともとれる。
同社は持ち合いを解消する方向だと説明するが、私が聞いた株式調査の専門家や投資銀行家は全員「けん制だ」と受け止めていた。「持ち合いの維持を狙う企業がこの表現に追随する」との読みすらあった。」
「そっちが売ったらこっちも売るぞ」という要素は、持ち合いである以上、必ずあるはずです。カゴメは正直に書いたのでしょう。
「(3)政策保有株主から売却の意向を示された場合の対応方針
当社は、当社の株式を政策保有株式として保有している会社(政策保有株主)から当該株式の売却等の意向が示された場合には、無条件でこれを承諾します。また、その場合において、当社が当該政策保有株主である会社の株式を政策保有株式として保有しているときは、できる限り速やかにこれを処分します。」(カゴメ「コーポレートガバナンス」(1ページ)より)
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