国際スワップ・デリバティブ協会(ISDA)が、米証券大手リーマン・ブラザーズを対象にした「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」の清算価格が元本の8.625%に決まったと発表したという記事。
リーマン対象の金融派生商品CDS、残高の大部分損失の公算
日経の記事では「市場推計では同CDSの残高(想定元本)は約4000億ドル(約40兆円)にのぼるとされ、この大部分が損失となる見通し」とありますが、デリバティブ取引ですから、リーマンの破綻(デフォルト)について保険を引き受けた方は損失が生じますが、保険をかけた方は同じ額だけ利益になるはずなので、全体で見れば、損益ゼロのはずです。
しかし、少しこわいのが、リーマンはデリバティブ取引の当事者ではなく、単に参照されるだけであるため、自分がリーマンの破綻について保険を引き受けた立場であることがわからないケースがあるのではないかということです。具体的には、CDSが組み込まれた金融商品をそれと知らずに保有しているようなケースです。
クレジット・デフォルト・スワップ(『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
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