週刊ダイヤモンドの6月3日号(先週号です)では、「三流の東芝 一流の半導体」という特集をやっていましたが、その中で、東芝に関連して、4大監査法人の特徴や最近の動きなどについて取り上げた記事がありました。
まず、新日本。
「東芝の不正会計を受け、企業からは監査法人の監査が厳しくなったとの指摘が増えている。
新日本も幹部が「これまで甘かったのは確か。今まさに改革を進めている」と語るように、金融庁から処分を受けた後、執行部を大幅刷新して改革を進めてきた。
さらに中堅・若手の登用を進める一環として、今年の夏には、数十人規模でパートナー...の大量リストラにも踏み切る方針だという。」
トーマツについて。
「監査法人トーマツについては、「IPO部門が体育会系」という評価が根強い。一方で内部からは「最近のトーマツはリスクのある案件に慎重になっている」との意見もあった。」
あずさはたいしたことが書いてないので省略。
あらたについて。
「東芝の監査を新日本から引き継いだPwCあらた監査法人については、「ちいさいけれど外資系のスマートなイメージ」という声が複数聞かれた。実際、内部からも「飲み会も少なくて人間関係はドライ」などの自己評価があった。」
「あらたについて最も注目すべき評価は、東芝に対する強硬姿勢をめぐる同業者からの批判だろう。「あらたは実質的に日本に決定権がなく、PwC本社のご用聞きにすぎない」と大手監査法人の幹部が指摘したのだ。
この批判の真偽は、危機のさなかにある東芝の未来に直結する。」
「あらたとしては、損失隠しを見逃してしまえば、自らに火の粉が降ってくるのは必至の情勢だ。また、「あらたは本社のご用聞き」という大手監査法人幹部の批判が事実なら、意思疎通のハードルも高くなり、調整は一筋縄ではいかないだろう。」
中央青山が業務停止処分を受けた際に「提携先のPwC本社の意向で分離独立」したというあらた設立の経緯にもふれています。
同じ特集の別記事では、東芝の監査委員長にもふれています。
【巨額損失見逃した大物ご意見番たち】 期待外れの“社外取”次の仕事(定期購読者限定)
「そもそも社外取締役自体に”隠蔽体質”があると勘繰られても仕方がない事情がある。社外取締役の佐藤良二氏は監査法人トーマツの出身だが、その出身母体が東芝問題では「グレー」なのである。
15年に発覚した不正会計で、東芝が新日本監査法人からの追及をかわすための指南役だったのがデロイトトーマツフィナンシャルアドバイザリーであり、佐藤氏の出身母体と同じデロイトトーマツグループなのだ。」
![]() | 週刊ダイヤモンド 2017年 6/3 号 [雑誌] (三流の東芝 一流の半導体) ダイヤモンド社 2017-05-29 by G-Tools |
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