金融庁の銀行検査の考え方が変わるという記事。資産査定中心から「総合的なリスクの検証に方向転換する」そうです。
「貸出先の資産査定は、破綻すれば経営への影響が大きい大口貸出先を除いて原則、検査から外して銀行に任せる。総合的なリスク管理態勢が十分に整っていると評価すれば、大口貸出先の査定についても行わない考え。・・・
バブル崩壊後は不良債権が銀行のリスクの主因だったためで、貸し出し先ごとに経営状況を厳しく査定し、倒産リスクの高まりに応じて引当金を積み増させていた。」
会計監査人による監査の方も、金融機関といえば、自己査定ばかり見ているような印象もありましたが、今はだいぶ変わっているのでしょうか。
かつてはこういう批判もありました。
↓
大手銀行の好決算に隠された金融庁の暴走ぶり~UFJ銀行の“作られた”経営危機~(2006年2月)(日経BP)
一方で、金融庁は、預金者保護を忘れて、金融機関のリスクを増やすようなことを指導しようとしているそうです。
危ない兆候。金融庁が地銀に圧力(現代ビジネス)
「金融庁が、地銀への圧力を強めそうだ。地域経済の活性化につなげるという趣旨のもと、地銀が地域の企業にきちんとリスクマネーを供給しているかどうかを点検し始めるというのだ。
金融庁が銀行の「不良債権」を検査するのはわかる。しかし、リスクマネーを供給しているかどうかまでチェックするというのは妥当だろうか。」
最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事