最近の監査人交代事例です(2024年8月26日発表分)。
1.高見澤(東証スタンダード)
ながの公認会計士共同事務所(公認会計士2名)→城南監査法人、の交代です。
現監査人は、上場会社監査事務所の登録を廃止する予定だそうです。
「同会計監査人より、2024 年6月期の監査手続きの完了をもって公認会計士法第 34 条の 34 の2の登録に係る監査証明業務を廃止する申し出がありました。」
(参考:公認会計士法
「第三十四条の三十四の二 公認会計士及び監査法人は、日本公認会計士協会による上場会社等監査人名簿への登録(以下この章(第三十四条の三十四の六第一項第二号ハ及び第三号ハ並びに第三十四条の三十四の八第二項第二号及び第三号を除く。)において単に「登録」という。)を受けなければ、金融商品取引所に上場されている有価証券の発行者その他の政令で定める者(以下この章において「上場会社等」という。)の財務書類について第二条第一項の業務(金融商品取引法第百九十三条の二第一項及び第二項に規定する監査証明に係るものに限る。以下この章において同じ。)を行つてはならない。」)
会計士協会などは、個人会計事務所を上場会社監査から排除しないといっていたと思いますが、実際は、報酬依存度や品質管理体制の問題で、なかなか難しいのかもしれません。(このケースがどうなのかは知りません。)
後任については...
「その後、当社において新たな公認会計士等の検討を行ったところ、当社の業務内容や事業規模を踏まえ、会計監査人としての品質管理体制、独立性、専門性、監査体制及び監査報酬等を総合的に勘案した結果、後任として新たに城南監査法人を会計監査人に選任するものです。」
現監査人の就任年は、2022年です。
2.平 山 ホ ー ル デ ィ ン グ ス(東証スタンダード)
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
爽監査法人→四谷監査法人、の交代です。
「当該会計監査人(爽監査法人)については、当社との監査継続年数が長期にわたることのほか、総合的に新たな視点での監査が必要と判断した結果」とのことです。
後任については...
「監査役会が四谷監査法人を会計監査人の候補者とした理由は、当社の事業規模に応じた新たな視点での機動的な監査が期待できることに加え、同監査法人の専門性、独立性、品質管理体制、監査報酬等を総合的に勘案した結果、適任と判断したためであります。」
現監査人の就任年は、2019 年です。長期というほどではないように思えますが。