格付投資情報センター(R&I)によると、07年4月―08年1月の企業年金の運用利回りはマイナス6.39%で、07年度通算の利回りもマイナスの可能性が高いという記事。
影響はあまりないとは思いますが、企業年金が証券化商品に投資している場合は、時価評価を厳格にやる必要があるでしょう。
ところで、記事で「・・・年金の運用不振は企業業績にも影響を与え始めた。年金の運用成績が目標利回りに達しない場合、企業が年金資産の目減り分を補う必要があるためだ。」という箇所は、退職給付会計からすると、間違いです。退職給付会計は現金主義会計ではないので、年金制度に追加拠出したからといって、その分が損失になるわけではありません。利回りが予定より低ければ数理計算上の差異となって、その償却費が徐々に経営成績への影響となってあらわれるというだけです。
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