ジャスダックに上場する介護事業のメデカジャパンが、架空投資が問題となっているアスクレピオスから持ちかけられ保有している投資会社の社債35億円が償還されない恐れが生じたと発表したという記事。
リーマンブラザーズがひっかかるくらいですから、ジャスダック上場会社がひっかかっても不思議ではありません。
社債償還の疑義に関するお知らせ(メデカジャパンのプレスリリース)(PDFファイル)
「丸紅の新たな病院再生事業に係る投資に対し、丸紅のネットワークを活用した臨床検査事業を営む連結子会社の業容拡大と投資を目的として、アスクレピオスの前社長及び当時の丸紅ライフケアビジネス部の社員の意向によりファイティング社の社債を平成19年5月7日より保有いたしておりました。」ということで、会社の説明によれば、丸紅の関係した事業だという認識だったようです。
なお、このプレスリリースによれば、問題の社債の発行会社の代表者は、中央大学の会計学の教授の名前になっています。
一部報道について(3月30日付)(PDFファイル)
フィンテックグローバルという東証マザーズ上場会社も、同様の投資をしているようです。
「当社においては、平成19 年12 月19 日付当社リリース「特定子会社の異動についてのお知らせ」に記載の通り、当社の子会社である株式会社FGIプリンシパル(以下、「FGIP」という)が、他社アレンジのSP&W・アスクレピオス投資事業組合4号(民法上の任意組合)に非業務執行組合員として平成19 年12 月20 日に2,190 百万円出資しており、同組合を連結子会社としております。同組合は医療機関向け機器およびコンサルティングに必要な資金調達のための取組みに、2,200 百万円を拠出しております。」
資金調達のために、逆に22億円拠出しなければならないというのが不思議です。投資組合の輪ができていたのでしょうか。
「・・・平成20 年3月21 日を期限として組合に資金が償還されることとなっておりますが、現時点において未だその資金が償還されておりません。・・・開示を控えておりましたが、今後当社としては、関係当局に相談し、捜査に全面協力するとともに、事実関係を更に調査して債権回収に努めて参ります。」
開示の時期はこれでよかったのでしょうか。
「なお、一連の取組みについては、上場株式約19 億円(3 月28 日時点の株価を基に算出した時価であり、回収額は今後の株価等に左右されます)を担保としております。」
どこの株式かは、何となく予想がつくような気もしますが・・・。
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