ビックカメラの会計監査人が期中交代したという記事。
くわしくは会社のプレスリリースをご覧下さい。
公認会計士等の異動および一時会計監査人選任について(PDFファイル)
「有価証券報告書等の訂正をするに至ったことを受け、あずさ監査法人から平成21 年2 月26 日付にて辞任の申し入れがありましたので、同日開催の取締役会にて受理いたしました。
当該辞任に伴い、監査法人トーマツから一時会計監査人就任の内諾を得たため、本日開催の監査役会において、同監査法人を選任したものであります。」
退任する公認会計士等の意見については、「特段の意見はない」そうです。
EDINETをみると修正された過年度決算に対して、あずさ監査法人は無限定の監査報告書を発行しており、訂正自体にあずさ監査法人が反対しているわけではないのでしょう。したがって、通常であれば、必ずしも辞任する必要はないと思います。しかし、決算修正のときの発表によれば、不動産流動化に関連する重要な情報が監査人に対して隠されていたそうですから、クライアントとの信頼関係がなくなったということでしょうか。そういう事情があるにせよ期中で交代するというのは異例です。
期中交代にもかかわらず大手の一角を占めるトーマツが就任したという背景はよくわかりません。ビックカメラの取引銀行にでも頼まれたのでしょうか。金融庁の検査で交代のいきさつをいろいろと探られるのは必至です。
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